池袋で結果が出ると評判の整体 バランス力学整体院

笑門来福

Vol.8 「変わりたいのに行動しない3つの理由」

2024-12-26

 こんにちは! 池袋 バランス力学整体院の山本浩一朗です。

 秋があっという間に過ぎ去って、一気に寒くなってきましたね。そんな中、先月末オーストラリアでSNSの利用開始年齢を16歳以上とする法案が可決されました。オーストラリアの首相からは、「SNS上でのいじめなどが原因で子どもを失った親たちに会ったことでこの問題を放置できない」と。

 その通りですが、最も重要なのは脳が発達段階の人を中毒性の強い技術から遠ざけることだと私は思います。このコラムで何度かお伝えしていますが、SNSは酒と同じように麻薬扱いされている地域が増えています。実際、子どもに限らず大人も酒やSNS等などの合法ドラッグで脳が破壊されて、「アルコール性認知症」「スマホ認知症」などメンタルや行動に問題を抱える人が増加しているようです。

 強い快楽を得た後は、麻薬と同じように落ち込んだりイライラしたりしがち。激しい気分の浮き沈みが習慣化して脳が暴走すると、攻撃的になったりして、人格が変わったようになる人も。脳の不調が、いじめや暴力などの過激な行動を引き起こす一因になっているようです。現実逃避のために快楽を得るツールが多い現代では、心身の健康を保つために快楽との付き合い方がより大切になってきていますね。

 さて前回は、「目的の探し方と目的がないときの過ごし方」をお伝えしました。「ダイエットの例が分かりやすかったです。何事にも数値目標だけだと疲れるので、目的を深堀することが大切だと思いました」、「目的がないときに刺激を求めてニュースや他人のSNSなどを見て不満を探す人・・・・・・、以前の私です(笑)」など、ご感想ありがとうございました。

 また、「変わりたいと強く思うけど、行動しない傾向があるのは何が原因ですか?」といったご質問も。このテーマは以前もお伝えしましたので重複する箇所もあると思いますが、今回はその際に話した内容をまとめてシェアさせていただきます。

 まず、変わりたいけど行動しない理由は、大きく分けて3つあると考えています。1つ目は自己否定。ただ今の自分が嫌で、自分で自分を傷つけて凹んでいるパターン。このケースは変わりたいのではなく、今の自分が嫌いなだけなので、嫌っている性質なども自分の一部だと受け入れることから始めた方がいいでしょう。

 2つ目は人間の脳の性質。人が変わることが難しいのは、人間の脳には急激な変化を嫌う「安定化志向」という性質があるから。例えば、私たち日本人の多くは問題なくご飯を食べて生きています。この状態を「上手くいっている」と脳は判断します。つまり、今までと同じことをして生きていれば、今後も同じ生活を送れる可能性が高い、だから変わる必要はないと。逆に変わろうとして何か今までと違うことをしてしまったら、逆に悪くなってしまうリスクの方が高いと脳は判断します。だから私たちが変わろうとすると、脳は猛烈にジャマをします。これは人間の本能的な反応なので、ある意味仕方ないといえるでしょう。ただ、このような脳の性質を理解していれば、行動しない自分を無意味に責めることもなくなったりしますので、知っているだけでも捉え方が変わってくると思います。

 3つ目は、快楽を得ようとしているだけのケース。このケースが本人は変わりたいと思っているとけど、変わるための行動をしない現代に多いパターンともいえます。というのも、変化をもたらす過程で最も楽で気分がいいのは、変わろうと決心するとき。その後は、苦しいことや面倒なことが起こりやすいです。そうなると「変わろう」という期待感だけ味わって、その後の現実的なことから逃げてしまえば、その瞬間は楽しい。結果的に「変わろうと決心 → 簡単にあきらめる → また決心する」ということを繰り返して、自分の行動を変えるためではなく、嫌な気分を表面的に誤魔化すために「変わるぞ」という期待をイタズラに抱くことに依存してしまいます。さらに「気づき」に依存する人もいます。そのような人は、「気づいた。これで私は変われる」という期待感を求めて、気づきを与えてくれる書籍や講演会などにハマってしまいがち。

 気持ちよさだけ味わって、変化するための行動からは逃げることが習慣に定着すると、ギャンブル・アルコール・ジャンクフード・SNS・ソーシャルゲーム等と同様に、簡単に得やすい脳内の快楽物質であるドーパミンを求めることが、生活の最優先になる人もいます。ドーパミンは一時的に興奮して欲望を掻き立てるには効果的ですし、心地よさを味わうことで気分もよくなります。しかし、一時的な気持ちよさを最優先にすると、自分の未来の幸福のために行動していないので、目の前の問題はまったく解決しません。それどころか先送りした問題は、どんどん大きくなっていきます

 現実逃避のために、目の前の快楽にしがみつき続けるというワナにハマってしまうことは、現代に多い傾向。典型的なのが、「楽しいことだけをしていれば幸せ」といった考え。この「楽しい」を「手っ取り早く手に入る快楽」と捉えている人が多くなっているようです。このような傾向がある人は、現状を変えたいとかより幸せになりたいと思っているのではなく、目の前の苦しみから逃れたいと強く思っているケースが多いです。目の前の問題を放置するパターンが習慣化すると、問題がどんどん大きくなるのと比例して、苦しみも大きくなっていく傾向があります。そのため、可能な限り目の前の苦しみから目を背けないで、向き合ってみることをオススメします。

 適度なドーパミンの分泌は心身の健康にとって必要ですが、望んでいるものが願望が実現したときにもたらされるセロトニン(幸せホルモン)による多幸感や、愛し愛されているという実感によってもたらされるオキシトシン(愛情ホルモン)による安心感であるのなら、気づきだけで満足しても望みは叶いません。気づきを行動につなげる必要があります。気づきを行動につなげるには、得たい結果が得られた瞬間ではなく、手に入った後の気持ちにフォーカスすることが大切。例えば、「この問題が解決したら、今と何が変わっているだろう?」と想像してみる。あるいは前回のように、「私が○○したいのはなぜ?」と深堀して、目的を明らかにしてみるのもいいでしょう。

 結果を想像して、目的意識が明確になれば、簡単に行動することができます。他人からは努力しているように見えますが、本人は目的に向かって行動していること自体を楽しんでいる感覚。多幸感や安心感は、一時的な快楽ほど刺激的ではないですが、幸せな気分が持続しやすいです。

 バランス力学整体院のプログラムでも、同様のことをお伝えしています。まず「症状否定」。この気持ちが強い人は、症状を改善する気が一見強いようにも見えますが、実際は症状を嫌う気持ちが強い傾向があります。慢性的なカラダの症状を感じていることはもちろん嫌ですが、人間は痛みを感じないと生きていくことが困難なこと、症状は辛いけど生活が不自由になるほどの症状ではないことなどお伝えして、「症状否定」の気持ちが和らぐようサポートさせていただきます。脳が正常であれば適切に痛みを感じるという人間の性質を受け入れられた人は、とても気になる大嫌いな存在から、ちょっと苦手な存在といったように、症状に対する捉え方が変化されます。

 また、「脳の安定化志向」という変わることを嫌う性質。症状で苦しみたくないのに、変わりたくないという矛盾した状態に対して、症状が改善しても生活に劇的な変化が起こらないことが腹の底から理解できると、安心して症状改善に取り組むことができます。「結果的に改善してもしなくてもどっちでもいい」といった気持ちでプログラムを実践できるようになる人が多いです。

 さらに、変わろうと決心する気持ちよさだけを味わってあきらめる対策としては、症状が改善した後の未来の生活の変化をイメージして「どうなったら嬉しいか?」を自問することで、目的をみつけるサポートをさせていただいています。このイメージができた人は、目的に向かって行動していること自体を楽しんでプログラムを実践されます。

 ただ一般的に慢性症状は改善方法が分かっていないからなのか、不安でイメージできない人でも、「とにかくやってみる」と行動から変えていく場合もあります。当整体院のプログラムの実践自体は簡単なので、まず行動して一歩を踏み出すことで気持ちが変わっていく人も多いです。

 バランス力学整体院のプログラムの経験を活かして、様々な変化のご報告をいただいています。例えば、「自分が変えられることだけにエネルギーを使えるようになってきました」と。私たちは天候同様、その時々に湧いてきた感情も変えることもできません。ご自身の環境・価値観・行動を変えることで、その後に湧いてくる感情が変化します。幸も不幸も決まった現象はなく、ただ感じるもの。主にどんな感情を味わう生活をしたいかで、行動が変わってきます

 幸福を味わいやすい体質になってほしいと私は勝手に願って、皆さまの変化のお手伝いをさせていただいています。バランス力学整体院は、皆さまがより健康で幸せを感じて生きていけるキッカケになれるようにさらに進化していきますので、来年も応援していただければ、とても嬉しいです。

 『あなたにとって2025年が素敵な年でありますように・・・』

 最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!

池袋バランス力学整体院
院長 山本浩一朗

トップへ戻る