Vol.7 「不良ではなく、マジメ更生施設!?」
こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。
年末を迎え、いかがお過ごしでしょうか? 日本の年末年始は、海外から見ればとても変わっているようです。日本人はクリスマスにキリストを祝い、年末に仏教徒になり、年始には神社に行くとからかわれているようです。確かに他の国から見れば、いい加減なのかもしれません。しかし、一つの宗教を絶対視しない、この「よい加減」が宗教での争いが少ない原因だとも言えますね。私は日本のこのいい加減さが好きです。
さて、前回のコラムで、現状を変えるためには「精神論より簡単な行動」が大切だとお伝えしました。今回もたくさんのご感想をいただきました。「痛みで悩んでいたときは、『行動より論』状態でした。昔を思い出して、懐かしい気持ちになりました」。また、「イチローが言っていることと同じですね」とも。大リーガー・イチロー選手の言葉、「確かな一歩の積み重ねでしか遠くへは行けない」は有名ですね。
自分を変えることは創造的な営みになります。反対に自分が変わらないことは一見ラクです。また、脳の性質からか、変わることにリスクを感じて怖くなることもあります。かといって、全く違う人間に変わりませんね(笑)。新たなことにチャレンジしても脳や身体は過去の経験をきちんと記憶しているので、連続性は保証されます。
さらに「ココのプログラムで痛みを改善した経験を仕事にも活かしています」と。嬉しいですね~。バランス力学整体院をご利用されている皆さまは、プログラムを通して、カラダの不調を改善するだけでなく、様々な「変化」を起こしています。そこで、今回はその代表的な2つの変化をお伝えします。
まず1つめは、ストレスへの耐性が強くなる人が多いことです。我慢したりごまかしたりして、ストレスを溜める習慣が少なくなって、ストレスをしっかり感じられるように変わるのです。なぜ、変わるのか? これはココロとカラダがゆるむことで柔軟性が高まるからです。
例えば、木や金属でも柔軟性があると、力を加えて曲げたり伸ばしたりしても、力をゆるめると元の状態に戻ります。逆に柔軟性がなく固いと、一見耐性が強そうなのですが、曲げたりすると元に戻りません。もしくは、ポキッと折れてしまいます。
人間もこれと似たようなところがあります。折れ曲がったままや折れてしまっている状態は、心身が不調の状態です。健康な状態に戻る力、つまり回復力がなく、心身が曲がった状態を維持しているのです。
では、柔軟性のカギは何なのか? それは「思考」です。こだわりを持つこと自体は問題ないですが、「絶対○○」、「 ○○はこうあるべき」、「私は○○な人間だ」といった頑なな思考は、心身を固くします。
というのも、私たち人間は、ある出来事をどう解釈するかで思考が生まれ、その思考によって感情が生まれるからです。例えば、深刻な顔をしている人と目が合って、「絶対に極悪な人」と解釈し、その人がいるだけで恐怖を感じるといった一連の流れです。
現実ではないことを勝手に思い違いすると、気分が悪くなります。激しい思考のゆがみは、不健全な恐怖心を生みます。逆に合理的で現実的な思考は、健康的な精神をもたらしてくれます。不合理でゆがんだ考えにご自身が気づくことができれば、現実感を取り戻せるようになります。
バランス力学整体院で痛みに対する認知のゆがみがあることに気づくと、自然に柔軟な考え方に変わって感じ方も変わってきます。柔軟性が高まると、その場に応じた適切な判断や様々な状況に対応できるようになります。当整体院での経験を活かして、人間関係、仕事などの様々なことで好転されている人も多いです。
もう1つの大きな変化は、遊ぶ時間が増えることです。これは、今まで家庭や仕事一辺倒だった人が、当整体院で不調を改善することで、精神的にゆとりができたり、ご自身の純粋な「欲」に気づきやすくなったりすることが大きな要因だと思います。
遊びといっても人それぞれです。1番多いのが音楽。楽器(ギター、ドラム、三味線、琴など)を習い始めたり、合唱などで歌う活動をされたりしています。他には、ダンス、テニス、登山で体を動かす、また、書道、華道、茶道・・・・・・などなど。一人ひとり興味が湧いたことを始めて、楽しく過ごされているようです。
さらに、遊びを始めてから仕事が充実しているという人が多いです。もっと言えば、遊ぶ前より仕事の業績がよくなったという人がほとんどです。「あれだけ仕事に打ち込んでいたときより、成果が出ているとは!?」と。これは、生活の中で楽しい時間が多いとご自身の気分がよくなることが関係しています。
実際にある研究では、「幸せな人は不幸せな人よりも、仕事の生産性が平均で37%高く、創造性は3倍も高い」という結果が出ています。さらに、別の研究では「幸福と身体活動の総量との間には強い相関がある」、「美しいものを創造する人は幸福感を抱く」という結果も。
バランス力学整体院のプログラムを通じて、痛みを感じやすい体質から幸せや喜びを感じやすい体質に変わったことで、仕事での生産性や創造性が高くなっただけでなく、仕事以外でも活動的になって、芸術など美しいものを創造するようになったのかもしれませんね。
この2つの変化をひと言でまとめると、いわゆる「マジメ」をやめたとも言えますね。例えば、遊ぶ人は増えていますが、逆にセミナーや資格取得に励むことをやめる人も多いです。セミナーなどは、いつのまにか高揚感を得ることが目的になりがちです。もちろん高揚感自体は悪いものではありませんが、毎日は続きません。ですので、また新たな高揚感を得るために別のセミナーを受けたり資格を取りに行くのです。
日本では、このような状態の人が多いようです。これは、お酒やギャンブルなどに依存している状態に近いです。ただ、資格取得は、ギャンブルと違い世間体がよいので「勉強頑張ってるね」と周りから称賛されやすいですね。そんな状態に陥っていることに気づかれて、今の自分にとってムダな勉強をやめているようです。
また「私は特別マジメな人間だ」という非現実的な思い違いがなくなって、自分の中にあるマジメではない部分も認めることができるようになる人もいます。不良だった人が立ち直るかのように・・・・・・。まさに、私がよく言う「マジメ≒ヤンキー」ですね (笑)。
自分はマジメだと信じている人は、自分の価値観でマジメではない部分を必死に隠す努力をしています。逆に自分はワルだと信じている人は、自分の中にある良心を隠すように努めています。表現が違うだけで、やっていることは同じ。どちらも迷惑行為です(笑)。
バランス力学整体院のプログラムを通じて、「自分は特別マジメ」という考えがゆがんだ妄想だということに気づかれて、現実感を取り戻せるようになる人がいます。「自分はマジメ」というゆがんだ考えから恐怖心を生み、いかに自分を傷つけて、周りにも迷惑をかけていたことに気づかれた方から「ココは不良更生ではなく、『真面目更生施設』ですね」と言われることも(笑)。
現実が見えるようになるとやさしくなります。自らの不完全さを受け入れると自分をより愛おしく感じるようになると同時に、他人も受け入れられるようになれるからです。妄想は厳しい世界だけど、それに比べて現実はとてもやさしい世界です。
私がこの仕事を好きな理由の1つは、皆さまと素のままで接することができるからです。皆さまに見栄をはっても仕方ないし、心にもないことを言って忖度する必要もないと思っています。また、ジャッジメントの意思もありません。私が「鏡」になって、現実に起こっていることをフィードバックするようにお伝えしています。
ただ、ご自身の妄想の世界を現実だと信じている期間が長かった方には、現実をお伝えすると驚かれるだけなく反発されることもあります。もちろん私自身の伝え方に問題があると思っていますので、柔軟に改善に努めています。この答えがないことにベストを尽くしていることはとても楽しいです。このスタイルで私が仕事を続けることができているのは皆さまのおかげです。本当にありがとうございます!
そして、今年も私は素敵な出逢いに恵まれました。私自身いまの能力で精一杯お手伝いさせていただきましたが、私の未熟な部分に気づかせていただいたり、成長させていただいたり・・・・・・。私にとって色々なことを様々な形で教えてくださる皆さまには本当にお世話になりました。また、皆さまから温かい励ましなどに支えられ、感謝の気持ちでいっぱいです。
バランス力学整体院は、皆さまがより幸せを感じて生きていけるキッカケになれるようにさらに進化していきますので、来年2019年も引き続き応援していただければ、とても嬉しいです。
『あなたにとって2019年が素敵な年でありますように・・・』
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
池袋バランス力学整体院
院長 山本浩一朗