Vol.5 「心から望む目標に気づく方法」
こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。
先月ですが、今年の全国高等学校野球選手大会「夏の甲子園」は、第100回の記念大会ということもあり、盛り上がりましたね。大会中に「先生の母校は最近出場しないですね」と数人の方からお声をかけられました。気にかけていただき、ありがとうございます。ご指摘いただいた通り、私の母校は4年前の夏の甲子園に出場してから全国大会に出ていません。今年の4月に監督も代わり、初の「全国制覇」を実現するために、選手をはじめ関係者の方々が日々取り組んでいるようです。
ただ、嬉しいニュースもありました。野球日本代表、通称「侍ジャパン」の大学代表に母校出身の選手が24人中3人も選ばれました(さらに私の同級生の息子も)。甲子園には出場していませんが、より高いレベルで後輩が活躍している姿は、嬉しく感じると同時に自分への励みにもなります。
さて、前回のコラムで、「ネガティブに考えてポジティブに行動する方法」をお伝えしました。「現実」を包み込むように、現実性のある「理想」があると、困難に向き合う勇気や生きる希望が湧いて行動できる、と。「理想や目標を持つことが大切だと改めて実感しました」、「困難に直面したときに何とかポジティブに考えようとしたときは、現実逃避して結局なにも行動しない自分がいることに気づけました」・・・・・・などなど。貴重なご感想をいただき、ありがとうございました! 確かに今は問題が起こると無理にでもポジティブに考えて、「気にしない」ようにすることに重きを置く風潮がありますね。自分と向き合うのは「メンドー」で、ネガティブは「カッコ悪い」といった感じでしょうか。
しかし、今年の夏の甲子園で優勝した大阪桐蔭高校の選手には驚きました。昨年は3回戦でまさかの逆転負け。今年の3回戦も同じような場面になったとき、マウンドに集まって「去年と一緒やん」、「去年の二の舞にはならんぞ」と話していたそうです。今の風潮であれば、昨年の悪夢を思い出しても、気にしないようにポジティブに考えて、悪夢を振り払うことに努めることが多いように感じます。しかし、彼らはネガティブな現実としっかり向き合っていました。しかもわざわざチームメイトと共有して(笑)。
野球の技術だけでなく、窮地にも慌てず騒がず、いま自分たちはどう行動すればいいのかを考えて、その通り表現できる彼らの姿は、「高校生」と呼ぶには違和感を覚えるほど成熟していました。では、なぜ彼らは窮地に立ってもネガティブなことと向き合って乗り越える力があるのか? 様々な理由があると思いますが、「現実性のある理想」を持っていたからです。「春夏連覇」という強烈な目標を持って、その達成を目指して1年間ずっと本気で取り組んでいたからです。
ただ、現実性のある理想や目標を持つことは、実はそんなに簡単ではありません。当整体院でも症状から解放された「理想の嬉しい状態」を尋ねても、即答できる人はわずか。時間をかけても何も出てこない人もいます。また、答えても明らかに現状の不満をベースにした心から望んでいない非現実的な目標を掲げる人もいます。
さらに「症状を治したい」ではなく、「治った状態」でどうなりたいかが重要です。違う例でいえばわかりやすいかと思います。例えば、「医者になりたい」のではなく、「医者になって、病気で苦しんいる人を救いたい」といったことがご自身の喜びをベースにした目標です。「高級車○○を所有することで、友達を驚かせて注目を浴びたい」、「お気に入りの車○○に乗って、パートナーと箱根をドライブしたい」・・・・・・など。「高級車○○を買いたい」では、何を目指しているかわかりませんね(笑)。いま購入できない不満、もしくは現状とかけ離れた戯言で、ほとんどの場合は達成するためにどう行動すればいいのかを考えることもなく、何もしない結果になります。
では、ご自身の喜びをベースにした目標が持てない人はどうすればいいのか? とにかく行動することです。何かしら実践していると自分が心から喜べる理想や目標が明確になりやすいです。もちろん、ただ行動すればいいわけではないです。方法が間違っていたら方向修正が必要になる場合もあると思います。しかし、修正が必要かどうかは行動しないとわかりません。つまり、「実践」と「目標の明確化」は両輪なのです。
行動をして体験を積み重ねることで、心から望む理想や目標も明確になっていくものです。行動することで変化が起こります。小さな変化を経験することで、自分がやりたいことがわかっていきます。ですので、現状を変えたいのであれば、望む目標を持っていようがいまいが、小さな行動を起こすことが重要になります。多くの場合、はじめの一歩を踏むのには時間がかかります。しかし、その一歩を踏むと、次の新たな展開があるから、二歩目はすぐ踏めて、どんどんご自身が望む方向に近づいていきます。
バランス力学整体院では、本格的なプログラムを実践する前に、喜びベースの目標を持つことをオススメしています。ただ、前述した通り、喜んでいる自分のイメージが湧かない人もいます。そのような方には、いま目標を持っていないことに気づいていただくだけでも効果があります。幸い当整体院ではほとんどの方が結果を出しているプログラムメニューを用意していますが、初めて実践される方はどんなに考えても結果はわかりません。当整体院のサポートなどがキッカケで、目標がない自分に客観的に気づくことができれば、「変化を起こすには、行動するしかない」とはじめの一歩を踏むことができるケースが多いです。
そして、当整体院でのカラダの不調を改善する成功体験でコツを掴み、様々なことで変化を起こしている方が多いです。これは、ココロとカラダが緩むことでアタマ(思考)も緩んで、社会や自分自身で作った頑ななルールから解放されていることも影響していると思います。例えば、仕事中心の生活で社会的にいわゆる「生真面な人」が、バランス力学整体院のプログラムを通じて自分を楽しませることを優先する「楽しむ人」に変わったりします。仕事や趣味に理想をもって行動して、どんどん実現されて生活の質を向上されている姿をみていると、私は嬉しくてたまりません。
ただ、目標を持ち続けても結果はどうなるかわかりません。結果的に目標を達成した大阪桐蔭高校野球部も同じです。目標のために過程があるのではなく、目標は過程を励ますためにあるのだと思います。目標を持つことで、元気に日々行動できるのです。目標を達成しようと行動することが大切で、結果はどっちでもいいのです。実際に当整体院でも行動しているうちに最初に掲げた目標はどうでもよくなって、新たな目標が湧いてくるケースもあります。私たちの環境は日々変化していますので、私たち自身も日々変化するのは自然なことです。
また、理想や目標を持つと困難に向き合う勇気が湧いてきますが、すべての困難に向き合う必要はないですね。そんなことしていたら心身が疲弊します(笑)。逃げることも大切です。ただ、困難から逃げている自分になるべく気づけるようになれば、とても楽です。そうなれば、困難な状況に直面したときに、向き合うか逃げるかご自身で選択するだけです。
バランス力学整体院での痛み改善プログラムを通じて、何が嬉しいのかわからなかった方が、いま何に喜びを感じているのかに敏感になる方が多くいます。「こんなことに喜びを感じていたのか」と自分の頭では考えられなかったことであることも多いです。ただ、喜びなどいわゆるポジティブといわれる感情に敏感になれば、ネガティブといわれる感情にも敏感になります。一人で孤独に自身の感情と向き合っていると逃げる選択をしがちです。当整体院のように2人3脚で取り組んでいくことで、向き合う選択をしやすくなります。
今後もバランス力学整体院は、皆さまがご自身の感情と向き合うサポートをすることで、「生活の質」を向上される姿をみて喜びたいと思っています。そんな当整体院の目標をサポートしてくれる新たな方を随時募集しています(笑)。ありがたいことに、バランス力学整体院は患者さまからのご紹介が多い治療院になっています。皆さまからご紹介していただくことで、当整体院の目標達成をサポートしていただいています。本当にありがとうございます。私は当整体院の目標を達成するために、さらに成長し続ける行動をしていきます。もちろん今の私の心身が耐えられる範囲でなければ、逃げる選択もしていきます(笑)。
『あなたがいつまでも元気でありますように・・・』
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
院長 山本浩一朗