Vol.3 「ちょっと変わった整体院」
こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。
この季節になるとお伝えてしている国民病ともいえる花粉症。当院では、主にEFT療法を使って多くの人の花粉症の症状がなくなりました。私自身も皆さまに続くようにここ数年花粉に反応しなくなっていたのですが、昨年少し症状が出ました。花粉症の原因の多くは生活習慣ですので、まだまだ私のクセは改善していないのでしょう(汗)。ただ、花粉症の症状が全く出なくなった方から、周りの人に「花粉症が治った」と言っても信じてくれないというご報告が何件もありました。そう言えば、私自身も「嘘だ」と信じてくれない人がいました。「花粉症は治らない」というのが今の常識なのでしょうか? ただ、私を含め、ご報告してくれた方も説明はしなかったようです。だって、信じていない人にEFTでよくなった経緯を説明しても怪しいだけですから……(笑)。
しかし、腰痛の常識は変わろうとしています。2012年の年末に日本で初めて「腰痛診療ガイドライン」を日本整形外科学会などが作成してから、新聞やテレビでも「腰痛の発症や慢性化は心理的なストレスが関与している場合が大半を占める」という科学的根拠に基づいた内容を取り上げることも多くなりました。そのような内容のテレビを視られた方から「先生が言っていることと同じ内容だった」とか「先生が言っていたことは本当だった(笑)」といったご報告をいただいています。メディアの力はすごいですね(笑)。また、当院に長期間アフターケアで通っている方から「やっと友達が信じてくれるようになりました」と嬉しくご報告される方や「世間では非常識な時から先生はよく伝えていましたね」と感心される方も何人かいました。そう思って頂けることはとても有り難いことです。確かに以前に比べれば伝えやすくはなりました。しかし、今でも科学的根拠に基づいた内容は非常識です。常識は今の時代に本当だと思い込んでいることです。常識が変わることは社会心理的にとても抵抗があることです。常識が変わるのはいずれ時間が解決してくれると思いますが、いま慢性痛で苦しんでいる方はそんな悠長なことは言っていられません。当院は目の前の患者さんにベストを尽くすことで、慢性痛で苦しむ人が少しでも減っていくようになればと願っています。
さて、今年の2月で当院は開院10年目を迎えました。10年続く会社・店舗は5%程と言われている中、よく続いていると私自身も感心しています。前述のように科学的根拠に基づいた非常識なことをお伝えしていますので、当院が行っていることは理解されないこともあると思います。そんな中、皆さまに応援して頂いたお陰で、この“変わった整体院”が奇跡的に存続できているのだと思います。ありがとうございます。何が変わっているかと言えば色々あると思いますが、初回にご来院された方への説明は「いろんなところに通ったけど、こんなこと聞いたことがない」とよく言われます。当院に初めて来院されるほとんどの方が自分の症状などカラダの悩みを「治したい」「治してもらおう」と思ってご来院されます。これは当然の気持ちだと思います。しかし、「治したい」という自己否定の気持ちや「治してもらおう」という依存的な気持ちが強くなると治癒の妨げになると私はお伝えしています。なぜなら、ほとんどの症状はその人の生活習慣と自然との不調和が起こったときに発生するからです。私たち人間の素晴らしい体が不調和に気づいてもらうために病気や症状という形で教えてくれます。しかし、一般的な病院や治療院ではそのようなことは言いませんし、多くの患者さんもそう考えていません。ですので、慢性痛の人が減るどころか年々増えている現実があります(日本人の腰痛は1998年に1000万人 → 2013年に2800万人)。根本的に問題を解決しようとすれば、その人自身の生活習慣、つまり考え方や生き方を自然と調和させていくことが必要になります。それが一番簡単で効果的な解決法だと私は思います。ですので、当院ではそのためのお手伝いをして、そのことに気づいていただくキッカケづくりをしています。
このことは、ダイエットで考えれば分かりやすいと思います。肥満になっているほとんどの方は本人の意思とは関係なく、その人の生活習慣で現状の体型になるべくしてなっています。「やせたい!(自己否定)」と年中思っている人は、どんどん自分のカラダに自信がなくなっていきますし、「痩せさせてもらいたい(依存)」と思っている人は、様々なダイエット法に手を出して失敗を繰り返して、自分は何をやっても痩せないという想いが強くなっていく傾向があります。肥満や慢性痛はどこからか勝手にやって来たものでもありませんし、他の誰かが作ったものでもありません。当たり前ですが、自分自身でその結果をつくっているのです。ですので、その結果になってしまった原因にアプローチして改善していく必要があります。
ただ、多くの患者さんも治療家も結果にとらわれてしまいがちです。当院では、良くなった現実を受け容れる準備だけはして頂いて、あえて結果は脇に置いてもらって、原因の世界にアプローチしていきます。患者さんと相対した時に観じる不調和を調和する方に変えていくためのお手伝いをしています。そして、当院のプログラムを受けることにより、心身の感覚を磨いたり、心身との対話をしたりすることで根本解決のヒントを得られやすくなります。ですので、当院では改善方法などをお伝えするだけで、治すことには一切関わりません。プログラムをしっかり行っていけば、治すのは患者さん自身の体が勝手にやってくれます。本当の意味で人が他人を治すことなどできません。「他人に治してもらうことはできない」「自分の体は自分しか治せない」そのことに気づいたときに、患者さんの腹が決まって大きな力が湧いてきます。そして、治癒力が十分発揮されやすくなるのだと思います。
しかし、現在の整体への多くの人のニーズは、「何となく整体に通って知らない間に治して欲しい!」といった感じがします。このニーズに合わせていると、残念ながら良くなる可能性は低いです。症状を改善するつもりで整体に通っていたのが、いつの間にか「整体に通うこと」に満足したり、「先生に愚痴を聴いてもらうこと」が目的になったりする傾向があるように観じます。これは、私のような治療家にも責任があると思います。ですので、当院では、ご自身が何をやっているかのかを明確にするために、体験コース・タイプ別コース・アフターケアコースをご用意して、それぞれご自身の意思で選択して決断していただくようにしたり、しっかり原因と向き合うようにしていただいたりしています。何となく通いたいと思っていた方にはいい迷惑かもしれません(笑)。しかし、当院に通ってくださる皆さまは、ある程度ご自身と向き合って、体の不調の原因を一緒に追求することで、体が良くなるだけでなく、自分の素直な気持ちを感じとれるようなって、ある意味、意識が変容していく方が多いです。これは、私にはとても嬉しいことです。体の不調を追求すると、ご自身では蓋を閉じたままにしておきたい観たくない感情と接することもあるかと思います。それでも、皆さまは私をアドバイザーとして上手に利用していただいて、結果を出すどころか、おこがましいですが、どんどん成長されている方が多いように観じます。その結果、おかげさまで私自身もさらに成長する必要性もいただいています(笑)。本当にありがたい限りです。
体の不調は、自分自身を見つめ直すチャンスです。さらに、自分自身がより成長したり、意識が変容したりするチャンスです。大病を克服することで、考え方・生き方が変わり素晴らしい人生を歩む人がいるのはこのためです。意識的に体の不調は望みませんが、不調になった際は、体が親切に「間違っているよ!」と教えてくれているのですから、この機会を上手く利用する手はありません。
体の不調をキッカケに皆さまの変化をライブで観させてもらっている私は幸せ者です。この幸せを感じられるお手伝いを引き続きさせていただきたいと思っていますので、10年目の池袋バランス力学整体院もよろしくお願いします。
『あなたがいつまでも元気でありますように・・・』
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
院長 山本浩一朗