Vol.5 「自然と調和する方法」
こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。
今年に入って半年が過ぎましたね。1年の半ばを浄化するかのように、日本中を雨で清めてくれる季節です。植物や微生物などは、この時期に水の力によって活力を蓄えて、これから訪れる夏に備えています。私たち人間もこの時期に、夏に適応する準備が重要だと言われています。皆さま、しっかり準備していきましょう!
さて、話の続きになりますが、私たち人間は自然の一部です。ですので、自然と調和していれば、健康を維持できるとか病気になりにくいといったことをよく聞きますね。では、自然や天候と調和するためにはどのようにすればよいでしょうか? 私は「素に生きること」が大切だと思います。余計なブライドやこだわりは捨てて「素の自分になって生きましょう!」とはよく言われますね。素の自分という自然体になって、自然とわき起こる天性に沿って生きれば、その人独自の純粋で美しい輝きが満ち溢れてくるでしょう。ただ、言うのは簡単ですが、実践するのはなかなか簡単ではないようです。
素で生きようとしたときに陥りやすいのが無理なプラス思考です。自分の感情を押し殺して、素に生きているように演じたりすることです。また、「○○さんみたいに素の自分で生きたい!」といったように思考で無理に自分を頑張るように仕向ける方もいます。例えば、バラが「菊になりたい!」と一生懸命に努力してもその願いは叶いません。もちろん、花はそんなこと考えていないと思います。与えられた役割――つまりバラであればバラそのものを生きるだけです。しかし、私たち人間の場合は、菊になれない自分を責めて、自信を無くしていきます。さらに、それでも尚、菊になろうと努力します。他人を参考にするのはいいのですが、あたかも自信を無くしたり自己否定したりすることが目的のように他人と比較していることが多いようです。
そのような生き方は、川の流れに逆らって生きている感じです。とても疲れます。「こんなに私は努力しているのに、なぜ人生は変わらないのか」と。しかし、この生き方はある意味では自己満足度が高いようです。自分でやっている感が高く、また周りからも頑張っているという評価を得られるかもしれません。そして、いくら逆らっても自然には勝てないので、川の流れの方向に進みますので、少し効果も出ます。また、その反対に下流に向かって必死に漕いでいると流れが速すぎて、素晴らしい人々との出逢いや景色を観て感動する余裕もなくなります。さらに、ケガの危険性だけでなく、死に急いでいることになるかもしれません。やはり、川の流れにそのまま身を委ねた方が楽です。逆らわず、焦らず、自然にお任せしているときは物事がとてもうまく運びます。ただ、自分自身が川の流れ――つまり素に生きているかどうかがわからない場合もあると思います。
では、どのようにすれば、素に生きている状態を確認できるのでしょうか? 私が簡単だと思う方法は気分が良いか否かで判断することです。本来の私たちは喜びに満ちた存在です。気分が良いときは本来の自分を生きている状態です。ですので、素の自分を生きるためには、自分自身で自分の気分を良くすることが大切です。自分を上機嫌・ご機嫌にしていくのです。他人によって機嫌が大きく変わる人は他人に人生を預けている、いわば他人に依存している人です。自分と他人の気分が良くなるポイントは違います。やはり、本当に意味で自分の機嫌をとれるのは自分だけです。
当整体院のような治療院に通っていると、少し良くなると「よかった」と思う人は気分が良くなって、体が自然と調和する流れに乗っていきます。しかし、少し良くなっても「まだ痛い」と不満に思う人は不機嫌になって、なかなか体が良くなりません。なぜなら、不満は素の自分への抵抗だからです。本来の自分を否定している状態ですので、自然との不調和が起こり、自然治癒力の妨げになるからです。こうなると自分自身を失っている状態ですので、日常生活でも心からの喜びをなかなか感じられなくなります。
ただ、池袋バランス力学整体院に来られるほとんどの方は、このような話をするとすぐ受け容れて、体が良くなる流れに身を委ねています。長年、自己否定して不満を持っているのが本来の自分だと勘違いしていた方には、本来の自分とつながることに抵抗して、少し嫌な気分にもなると思います。その嫌な気分は恐れです。私たち人間は良くないと頭でわかっていても、今まで慣れ親しんだ習慣を手放すのは怖いものです。人によっては少し時間がかかるかもしれませんが、当整体院をキッカケにその恐れに勇気を持って向き合った方々は本当に素晴らしいと思います。
もちろん、不満が出ることは全く問題ではありません。不満を感じているときは、本来の自分と調和していない状態だと理解すればいいだけです。自分の感情が教えてくれるのです。そして、腰痛・肩こりなど慢性的なカラダの痛みも本来の自分との不調和を教えてくれています。上機嫌で不満が無くなれば、満足――つまり感謝の気持ちに満たされます。逆に、不満を言っているときや不機嫌なときは感謝の気持ちがありません。痛みにも「教えてくれてありがとう!」という気持ちで付き合っていけば、不調和が起こりにくくなっていくものです。
思考で自分をごまかすのではなく、自分の機嫌を取って自分をいい気分にしていきましょう! 私も微力ながらカラダの不調などを通してお手伝いさせていただきます。
『あなたがいつまでも元気でありますように・・・』
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
院長 山本浩一朗