池袋で結果が出ると評判の整体 バランス力学整体院

Vol.1 「科学的根拠を求めない日本人の気質」

 こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。

 年が明けて1ヶ月ほど経ちましたね。首都圏では、2月13日まで「まん延防止等重点措置」の実施が決定しました。当整体院では、科学的根拠の高い研究結果や統計をもとに新型ウイルスの情報や、不安を解消するエクササイズを引き続きお伝えしますので、気になる方はお声をかけてください。

 さて、前回は私が採用している『信頼性の高いエビデンスとの付き合い方』をお伝えしました。この方法が正しいとはいえませんが、私自身はこの方法で科学的根拠と付き合っていくことが、結果的に皆さまのお役に立てると今は考えています。

 「いまの社会で大切な考え方でタメになりました」、「ココに来て自分が信じていることがほとんど思い込みだとわかったので、ラクに生きられるようになりました」……。今回もご感想などありがとうございました。

 また「なんで日本人は科学的根拠を無視しがちなのでしょうか?」とか、「新型ウイルスの対策は国でかなり違いますね。日本の国民性は特別なのでしょうか?」といった「日本人の特徴は?」という内容のご質問をいただきました。今回はその際にお応えしたことをお伝えさせていただきます。

 以前のコラムでもご紹介しましたが、日本人は不安を感じやすい遺伝子をもっている割合が、世界で一番高いといわれています。1996年のヴェルツバーグ大学の発表では、実に98.3%の日本人が悲観的になりやすい遺伝子をもっているとのことです。他の研究でも、ほぼ同じような結果が出ています。

 つまり、日本人で悲観的な遺伝子をもたない人は1.7%、100人中2人ほどなのです。ちなみに同じ研究でアメリカ人は32.2%、ほぼ3人に1人の割合で悲観的な遺伝子を持っていない人がいます。日本の20倍近い割合です。この不安を強く感じる脳を持つ人が多いことで、うつ病が多い国になっているともいわれています。

 また不安を感じやすい遺伝子は、敏感な遺伝子ともいわれています。不安だけでなく、ポジティブな刺激にも反応しやすく、特に環境や周囲の人に対して敏感に反応しやすい傾向があるのだと。このような遺伝子を持っている理由として、日本は災害大国なので環境によって不安に敏感になっているともいわれています。

 ただ日本だけでなく、中国や韓国など東アジア系の人は、不安を感じやすい敏感な遺伝子をもつ人が多いです。これは顔や体型を見てもわかる通り、私たち東アジア系の人は遺伝的にとても似ているからです。

 例えばアルコールを分解しづらい体質の人が、日本だけでなく東アジア系の人にはたくさんいます。私もその一人です。アルコールを分解するアセトアルデヒド分解遺伝子の働きが弱い人が、東アジア系には約50%もいます。しかし欧米やアフリカ系の民族には、お酒に弱い体質の人はほぼいません

 また、性格や気質も似たところがあります。感染症の対策は各国それぞれ違いますが、不安を感じやすい脳を持つ人が多い東アジアでは、感染症を過度に恐れてゼロコロナ政策に向かい、それを国民が支持する傾向がありますね。

 以前ご紹介した現時点で最も信頼度が高いといわれている性格診断「ビッグファイブ」。人の性格の約50%は遺伝子で決まるといわれています。身体系の遺伝率75%前後に比べて性格の遺伝率は低いので、性格は環境によってある程度は変えられるともいわれています。

 世界中の人と比べて東アジア系の性格の特徴は、内向的な人が多いことが挙げられます。欧米人に比べると社交的ではなく、パーティーなどが苦手な人が多い傾向。なぜそのような傾向があるのか正確なことはわからないですが、約1万年前の農業革命が関係しているという説が有力だといわれています。

 農耕の開始によって、食料を求めて少人数で広大な大陸を移動する狩猟採集生活から、土地にしばりつけられた人口密度の高い集団生活に移行しました。これによって人類は、感染症の危険にさらされるようになって免疫機能を発達させて、炭水化物をある程度摂取しても糖尿病になりにくい体質に変わっていきました。

 また、狩猟採集生活では獲得した獲物はその場で食べるか、仲間と平等に分けるしかなかったのですが、貯蔵可能な穀物は「所有」の概念を生み出し、自分の財産を管理するための数学的能力や、紛争を解決するための言語的能力が重視されるようになりました。

 さらに、狩猟採集社会では重宝されていた勇敢で攻撃的な気質は、村社会では嫌われるようになりました。攻撃的な気質の人は、村の平和を乱す者として追い出されるようになり、農耕社会では温厚な気質の人が好まれるように変わりました。

 狩猟採集社会や遊牧社会はもちろん、小麦作のヨーロッパに比べてもはるかに人口密度の高い村社会で生きてきた東アジア系は、環境に最適化するように気質や性格を進化させてきたといわれています。農耕社会のなかで閉鎖的で親密な人間関係に適応するため、不安を感じやすい敏感な遺伝子を持つように変化したと。そして相手の気持ちを素早く察することができるようになり、人口密度の高い集団生活を維持することが可能になりました。

 内向的になったのは人嫌いなのではなく、相手の微妙な反応まで読み取れることができるので、人と接することで疲れてしまうから。逆に外向的な人は、相手の反応を気にしない鈍感さを持つ人のようです。日本で東京などの都市に人口が集中するのは、近所づきあいなどである程度の外向性を求められる地方より、近所に誰がいるのかわからないような都市の方が、内向的な人にとっては快適だからともいわれています。

 またアメリカ社会では、東アジア系の人が経済的に成功している割合が多いです。東アジア系の人は、性格的に内向的で勤勉な人が多いので、ポジティブ志向のアメリカ社会ではリーダーにはなりにくのですが、賃金の高い専門職として活躍するケースが増えているようです。

 前述した通り、不安を抱きやすくうつ病を発症しやすい東アジア系の人は、その代償として不安を少なくするために勉強して懸命に働くことで、アメリカ社会で上手くいく人が多い傾向があります。目先の利益より将来のことを心配することで、いま現在の快楽を先延ばしする力、つまり意志力が高い傾向があるのです。

 しかしその一方で、敏感なゆえに変化やリスクを極端に嫌い、お互いに周りの目を気にしすぎる傾向があります。同調圧力が強い傾向がみられるのは、そのためです。だから科学的根拠より、多くの人が感じていることや認知していること、つまり社会通念を優先しがちですね。周りと歩調を合わせることで、人口密度の高い集団生活の平和がその瞬間は保たれる、逆にいえば自分が追い出されないように自己防衛しているともいえます。

 特に尊敬語や謙譲語など複雑な言語で相手の立場を忖度する傾向がある日本社会は、その典型といわれています。とりわけ日本人は、遺伝的に特定の環境では幸福を感じられるけど、それ以外の環境では幸福を感じられないといわれています。それなのに不安感の強い日本人は環境を変えることを過度に恐れ、村的な組織のなかに閉じこもって安心しようとする傾向が強い人が多いです。

 例えば、会社や家族という組織に閉じこもって安心を得ようと試みるのです。様々な調査の結果、日本人は世界でいちばん所属する会社に満足していないようです。それにもかかわらず、その満足できない組織に所属することに安心を覚える傾向があるのです。

 このように地域での遺伝子や気質だけでなく、個人の仕事などの向き不向きも遺伝や性格である程度傾向があります。「身心一如」といわれる通り、心と体は分けることができませんので、自分の体に合わないことはやりたいとも思わないでしょう。たとえ思ったとしても、その気持ちを継続できないですね。

 だから、「自分は何に向いているのだろう?」と自分の気持ちに向き合うよりカラダをみた方が、正確性が高いケースが多いです。ココロとカラダはウソをつけないですが、私たちのアタマ、つまり思考や言葉はウソをつけるため、アタマで気持ちを書き換えて、本心を曇らせることができます。

 バランス力学整体院ではカラダと対話することで、皆さまの心理状態や特徴をみさせてもらっています。ありがたいことに「痛み改善プログラム」では症状が改善するだけでなく、カラダを使ってご自身の内面と向き合うことで、自分の偽りのない気持ちを理解できるようになれる人が多いです。

 もちろん私がカラダをみただけで、皆さまの特徴を全て理解できることはありえません。また本当の意味で、他人の気持ちをそのまま理解することもできません。自分自身を理解できるようになることで、他人のこともある程度は想像できるようになれるのだと思っています。

 私自身がもっと深く自分を理解することが、皆さまの健康や人生のサポートにつながると信じていますので、今後も自分と向き合う姿勢を続けていきます。そのためには皆さまの力が不可欠ですので、今後もご協力よろしくお願いします。

 『あなたがいつまでも元気でありますように・・・』

 最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!

池袋バランス力学整体院
院長 山本浩一朗
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