池袋で結果が出ると評判の整体 バランス力学整体院

Vol.3 「ピンチに直面しても、冷静に対処するコツ」

 こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。

 GWが終わりましたが、今までと違う感覚で過ごされた方も多かったと思います。今回の出来事は、私たち一人ひとりが、自分や社会を見直す絶好のチャンスともいわれています。この機会に価値観が変わる人が増えそうですね!

 さて、前回のコラムは『なぜ人は常識を疑いなく信じてしまうのか?』。私たち人間にしかない「作り話を信じて共有する」という特殊能力で、ヒト属で現存する唯一の種になれたと。だから精神的に余裕がなくなった状態だと、皮肉なことに生き残ろうとしてダマされやすくなるといった内容でした。「いま正にウソを信じやすい環境なので、精神的に落ち着くことが大切ですね」、「ウソはダメという気持ちがゆるんできました」・・・・・・などなど、今回もたくさんのご感想をいただき、ありがとうございました!

 また新型ウイルスの件で、皆さまのお役に立てると思い、私は幅広く論文に目を通し、その中でこの研究結果は確度が高くなると思ったことを個別に提供しています。そして、「予言者かというくらい前回聞いたことが当たっていますね」と言われることも。もちろん、私は予言者ではありません(笑)。現に政府の対応の予想は、よく外しています(汗)。

 日頃から論文を読む習慣があるので、多少は読み解く力があるのかもしれませんが、大量の情報の中から取捨選択するコツをあえて挙げるとすれば、自分が無知であることを自覚していることです。「自分が知らないことを自覚し、その自覚に立って真の知を得て正しく行動せよ」というソクラテスの「無知の知」。だからこそ、「なぜ?」と問い続けて、自分の中でしっかり対話できているのかと。

 しかし、新型ウイルスは今春のピークは抜けたとはいえ、まだわからないことが多いです。私がお伝えしていることを含め、今の情報は「科学的根拠」がないケースが多いです。現時点で最も確度が高い「科学的統計」です。ただ、日々新たな論文が更新される中で、「正確なことはわからないから」といって予防知識を持つことを放棄すると、自分にとって都合の良いデマなどを信じてしまうこともあります。そこで今回は、今の環境で私が感じたことをお伝えさせていただきます。

 ご存知の通り、新型ウイルスに感染しない環境はありません。ですので、感染リスクの低い行動をとればいいだけです。実際、論文などで情報収集し熟考して、自ら立てたルールに従うといった自律的に行動できる人はいます。そのような人は無理に自粛している感覚は少ないです。当たり前ですが、今日の天気と同じように環境を自力で変えることはできないので、今の環境に合わせてご自身の心身が耐えられる範囲で行動しているだけです。だからなのか、一部の識者から「自粛を促し過ぎだ」といった意見もありますね。私もその通りだと思いますが、特に4月まではその意見に反対でした。なぜなら、自分で考えて行動している人は少数派だからです。

 反対に、ご自身が感じるストレスに向き合うことができないで固まる、つまり思考停止気味になっている人の方が多数派です。そうなると自ら考えることが困難になって、他人が決めたルールに従う状態に陥りがちです。だから「Stay Home」を仮の正解にしているのは、1つの有効な手段だと思います。

 ただ他律的な人は、自分にとって都合のいい解釈をしてルールを守る傾向があります。今回の傾向は大きく分けて2つ。1つめはとにかく自粛。自分で理解しているわけではないけど、家にいることや自粛することが正しいといった人です。2つめはルール内ならOK。スーパーや公園に行くのは大丈夫といわれれば、人が密集していても行ってしまうリスク管理ができない人です。このように他律的な人は、他人を参考にして「皆がやっているから」と理由で、自粛したり密集した場所に行ったりすることでひと時の安心感を得て、自分が感じる不安という現実から逃げているのです。

 また、都合の良い情報を信じやすくなります。不安や不満に寄り添ったフェイクニュース、恐怖を感じているからこそ「友達も安心させたい」と善意でシェアした情報は、同じような感情を持つ人に共感しやすくなります。信憑性が高い情報は刺激が少ない傾向がありますが、デマという「情報ウイルス」は心情的に揺さぶられる内容だったりするので、人の心に浸透しやすく早く伝播する傾向があります。

 さらにいえば、自らの考えで自粛生活をしているわけではないので、孤独に耐えられなくなる人もいます。これは自分自身の内面と向き合うことに慣れていない人に起こりやすい状態。また、自分にさえ慣れていない人が、いきなり他人である家族と向き合うことは困難です。そうなると顕著に表れているのが「依存」。ギャンブル、買い物、アルコールなど、様々な形でご自身の依存傾向を表現する人が増えています。

 そして、今回の新型ウイルスで一番目立つ傾向は、「正義依存」前々回のコラムでお伝えしたバッシングすることで、ボランティアをしたときと同様の快楽を得る行為です。今回でいえば「自粛することが正義」と設定している人に、その傾向が強く出ています。我慢して自粛しているので、向き合えない不安を溜めすぎることで、自己防衛のために他人に攻撃的になってしまうのです。バッシングは、他人のために時間を使う利他的行為。本人は「社会のため」と本気で思っているので、正義を振りかざし続けてしまいます。この努力は誰も得しないのですが、自分が損してでも相手を引きずり落としたい欲望に支配されるようです。「正義依存」「正義中毒」の人が多くみられ、「ウイルスより人が怖い」といった意見も聞かれます。

 しかし依存傾向が少なく、精神的に自立している人もいます。そのような人は、自分の心と直面することをそんなに苦にしていません。嬉しいことに当整体院に来られる人は、こちらの方が多数です。「2011年は不安に押しつぶされたけど、今回は冷静に対処できている」「以前は孤独や寂しさに耐えられなかったけど、自分に向き合うことが平気になった」「家族の絆がより深くなった」「クリティカルシンキング的に考えたら、客観的な感染防止ルールができて楽に対応できている」・・・・・・などなど。メディアでは聞かれないような声がいっぱい集まっています。

 この喜ばしい状態は、微力ながらバランス力学整体院のプログラムがお役に立てたかと。大きな要因は2つあると考えています。1つは「セルフカウンセリング」。「怖れ」など自分が観たくない感情を抑圧すると、かえって問題解決から遠のく場合が多いです。自分の感情に直面することは、ときに自分が目を背けている側面を見つめ直すケースもあるので、ちょっと嫌な思いをすることもあります。しかし、身につけておくと人生がとても楽になります。

 もう1つは「認知療法」。カラダの痛みを改善するには、痛みが発生する仕組みを理解することが重要です。今回の新型ウイルスでも、正しい知識を持つ人が8割いれば、行動が変わって感染は抑えられると訴える専門家の先生もいます。しかし、多くの人が混乱しているときに、認知のゆがみを情報だけで簡単に直すことは、私は難しいと考えています。多くの人が理解できるのであれば、トイレットペーパーなどを買い占めする人は、簡単にいなくなりますね(笑)。

 その点、皆さまの対応は、頼もしくも感じました。私が論文などで調べた見解も、1つの参考意見として妄信せず、「少し甘め」・「少し厳しめ」とご自身の考えを微調整されていました。そして何より素晴らしかったのが、感染症の性質から、大切な人を守るために対策法を考えられている人が多かったことです。そんな皆さまに刺激され、私も「現時点で確度が高く、かつ心身に負担のかからない対策法を皆さまにお伝えしよう」という想いがより一層強くなりました。

 災害などの危機は、最悪の事態を想定して、どうやって被害を最小化するかを考えることで冷静になれます。「縁起でもないことは考えない」といったごまかしの「プラス思考」は、混乱を生みます。現実と正面から向き合い、必要な準備をしておく。そのうえで、最後は「あきらめる勇気」も大切です(当整体院が推奨する「よくなる準備」)。どんなに安全運転をしていても、交通事故に遭う可能性はなくなりません。今回もどんなに気をつけて最善を尽くしても、感染するときは感染するし、死ぬときは死にます。私たち人間は死と向き合うことで、生きることの喜びや意義を感じやすくなります。たとえ死ぬとしても、いまの環境に合わせたうえで、ウイルスの奴隷や家畜になることなく、イキイキと生活して私は逝きたいです。

 私たち人間が自然の一部であるのと同じように、ウイルスは必ず存在します。問題は感染症そのものより、与えられた環境で自分の生命をどう表現するのかが大切だと思います。何かを敵対視して必要以上に緊張したり、怖れはないと自分の気持ちをごまかしたりしないで、まずは自分自身の調和を大切にする。そうすることが、社会や自然への調和につながっていきます。今回の感染症に限らず、基本的な予防知識を持つことは必要。そのうえで自身の命が喜ぶ選択をしていく。そういった人がこの機会に増えていくことを勝手ながら願っています。

 『あなたがいつまでも元気でありますように・・・』

 最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!

池袋バランス力学整体院
院長 山本浩一朗
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