2006 Thanks & 2007 Vol.1 「幸せな生き様・死に様」
皆さま、こんにちは!
お世話になっています池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。
この度は年末年始のご挨拶を兼ねてコラムを書かせていただきました。
不定期に書かせていただくと思いますので、今後もよろしくお願いします。
さて、11月は私用でお休みを取らせていただきました。私の祖父・山本力郎の法事のため、故郷の岡山に帰省していました。おじいちゃんは私が最も尊敬する人物でした。教師として活躍していましたが、一言で表現すれば「大正生まれの超遊び人」って感じ!?一般的な教師のイメージがなく、とても校長先生とは思えない感じの人でした。そんなおじいちゃんは教え子や後輩の教師から強烈な支持を得る人間力を持ち、定年で教師を辞めてからも教え子などが家に相談にくるほどでした。わか家はまさに「行列のてきる人生相談所」(笑)。また、私には勉強だけでなく、遊び、人生までも自然にわかり易く、また楽しく教えてくれました。いや、正確には教えてくれたというより、一緒に遊んだ感覚だったと思います。
そんなおじいちゃんが10年前の11月に倒れました。実家に帰ると、今まで元気なおじいちゃんが一日中「う~う~」とうめいていました。それをみて私はどんな言葉をかければよいのか考えていました。そして私の□からでた言葉は、
「おじぃ~ちゃん、もうええで。もう闘わんでえぇ~で。
お迎えが来とんじゃったら、受けいれられぇ。」
私がおじいちゃんに交わした最後の言葉でした。おじいちゃんはその言葉を聞いて、「あはは」と笑いました。倒れてから、初めての笑いだったそうです。その笑いは「そのとおり」という合意ではなく・・・
「お前に言われるようじゃ、ワシも終わりかなぁ~。」とでも言っているようでした。正直、一番死んで欲しくない存在のおじいちゃんに、そんな言葉をかけてしまいました。もっと言えば無意識に誰かに言わされた感じさえもしました。やはり大切な人に苦しんで欲しくないという想いから自然に出た言葉だったのだと思います。
それからおじいちゃんは死という自然現象を受け入れたのか、うめき声はなくなり苦しむことなく1週間後に亡くなりました。最後の言葉はおじいちゃんの末っ子(叔母)との会話だったそうです。
おじいちゃん 「ヒゲを剃ってくれるか?」
叔母 「はい。」
おじいちゃん 「きょうは何日じゃ?」
叔母 「11月23日。勤労感謝の日。」
おじいちゃん 「そうかぁ~・・・・・・ありがとう!」
そう言ってニッコリ笑って、眠ったそうです。おそらく、おじいちゃんは自分が死ぬ時を知っていたのだと思います。そしてその日が祝日だと分かって、安心したのだと思います。「皆が集まりやすい日に死ねてよかった。」とでも言っているかのような幸せな死に様だったそうです。
そして、10年の月日が経ち、私は幸運にも皆さまの健康のお手伝いをさせていただいています。私は体の歪みは矯正しますが、あまり人に強制しない接し方になっていると自分では思っています。たまに、何人かのお客さまから「先生、もっと強く命令してください!」などと言われることがあります。でも、基本的にはお断りしています。私が強要することで一時的に良くなるかもしれませんが、私への依存心が強くなるだけです。私としては目の前にいる皆さまに長く元気でいてほしいからです。私がおじいちゃんにかけた最後の言葉がいまも私の心のなかに刻まれているんだなぁ~と感じました。
「皆さまが病気と闘うことなく、池袋バランス力学整体院を利用して元気になって欲しい!」
10年前を想い出し、あらためてそう思いました。やはり、皆さまの「笑顔」が私の喜びですから。なので、私の人生が喜びに満ちあふれるために、皆さまの健康を心から願います!(笑)
『あなたがいつまでも元気でありますように・・・』
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
院長 山本浩一朗