笑門来福
Vol.3 「自分の能力を発揮する3つの方法」
こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。
今年のGWは、大型連休になった人が多いようですね。連休明けに心身が不調になる人がいることで、「5月病」という言葉があります。不調の原因は様々ですが、入学や異動・転勤などで環境が変化した人たちの緊張が切れることが一因といわれています。言い換えれば、新たな環境に適応しようとするあまり、我慢しすぎた結果ともいえるでしょう。新たな環境でも自分にウソをつくことなく、自分の正直な気持ちと向き合っていくことが、心身の健康には大切ですね。新たな体験には警戒するより、おもしろがって取り組んでいきましょう!
さて、前回は『天職はあなたのカラダが教えてくれる』という内容を紹介しました。「気持ちより自分の行動で判断する方が簡単ですね」、「家系をみると、同じような『動詞』に没頭する傾向がありました」……など、ご感想ありがとうございました。また、「この社会で自分の能力をより活かす方法は?」というご質問も。今回はその際にお伝えしたことを、コラムでシェアさせていただきます。
まず周りと比べて一目瞭然といえるほどの飛びぬけた能力を持つ人は、誰かに見つけてもらいやすいです。例えばMLBで活躍中の大谷選手や、NPBで4月に完全試合を達成した佐々木投手。前回お伝えした通り、飛びぬけた才能を持つ人は、能力があることが大好きで、努力し続けられる傾向があります。先述した2人をみても、純粋に野球が好きというレベルがとても高く感じられます。
そして、2人とも岩手県出身。岩手県での少年野球指導法は、一昔前の常識とは違います。まず練習より、よく寝ること。体の成長期にしっかり寝ることを大切にしています。そして、試合の勝敗にこだわる勝利至上主義を排除し、高校やプロで才能を開花させることを目指し、少年少女の成長をサポートするという考えが主流になっているとのこと。指導すること以上に、野球を楽しみ好きになれる環境を大人が整えることを重要視しているようです。実際、大谷選手は「子供のころに楽しくのんびり野球ができたおかげで、一回も野球を嫌いになったことがない」と語っています。
また以前紹介した大谷選手の恩師である花巻東高校野球部の佐々木監督も「昔から才能がある選手は沢山いたが、大人が与えた環境でそういった選手が埋もれた現実があった」と。さらに、「人間には身体や運動能力の違いがある。一人ひとりの才能を潰さないために、ときには野球に向いていない子供には、他のスポーツや進路を薦めることもある」と能力の見極めも大切だと。生徒自身で見極めて判断をするのは難しいので、大人のサポートが必要なケースがあるとのことです。当り前ですが、どれだけ素晴らしい環境を整えても、才能がないものを開花することは難しいですね。
大谷選手も「二刀流は与えられたもの。自分だけのものではない」と。サッカー元スペイン代表のイニエスタ選手も「技術が上達したのは、学びたい、成長したいという意欲を失わずに努力してきたこともあるが、一番は生まれ持った才能があったから」と語っています。一昔前は各分野のスーパースターが「夢を持てば、誰でも私のようになれる」と語る風潮がありましたが、自分の能力を俯瞰的にみて、率直に発言をされる人が増えている現状は喜ばしいことですね。
しかし私を含め多くの人は、誰が見てもわかるような突出した能力を表現できていない人で、「これが好き」というレベルも人並み。そのような人が、この社会で能力を発揮する方法を3つ紹介させていただきます。1つ目は、自分の欲求と社会の欲求が交わる交差点を見つけて、自分なりにチューニングしていくこと。社会が求める形にある程度合わせていくと、うまく表現できる可能性が広がっていきます。基本的に好きのレベルが低ければ低いほど、合わせていく労力が必要になります。だから、あまり好きでないことや能力が低いことをやり続けるのはつらいですね。そのことを考慮したうえで、行動することが大切だと思っています。
2つ目は、自身が苦しんで解決した経験を活かすこと。この苦しみが大きければ大きいほど、能力を発揮しやすくなります。動物が行動を起こす動機づけは基本的に2つ。気持ちよくなりたいと、苦しみから逃れたい。大きな苦しみから逃れるために、苦しみを克服する行動を起こした経験がある人は多いと思います。その行動を起こしたことで、人生が大きく好転したケースをよく聞きます。そして、その苦しみをどのようにして解決したのかを伝えることで、ご自身の能力を発揮しやすくなります。ただ、「私と同じことをして」では不十分。解決法を体系化することで、他人に提供できます。上手くいく秘訣を明らかにできれば、同じ悩みを抱えた人たちの大きな助けになり、その人たちをサポートすることでご自身の能力が開花します。
最後の3つ目は、脳の性能を高めること。人間の脳神経細胞は、2歳くらいまでに7割が消えてなくなり、その後は脳の病気にでもならないかぎり、死ぬまでほとんど変わらないといわれています。それなのに、なぜ幼い頃は物覚えがよく発想が豊かだったのに、年をとるにつれて記憶力や発想力に衰えが生じてくるのでしょうか? その主因の1つとして挙げられているのは、脳のシータ波。脳からシータ波が強く出ているときに学習すれば、学習能力が格段に高まるようです。脳波がシータ波になりやすいときは、好奇心を抱いているときといわれています。子供は何にでも好奇心を持ちます。見るもの聞くもの触れるもの全てが新鮮で好奇心の的です。それに対して大人は、「それ知っているからつまんない」と好奇心を失いがち。好奇心はイメージ力を高めるだけでなく、脳の性能そのものを高めることができると科学的にいわれています。
では、どうすればシータ波を出して、脳を活性化することができるのか? 意識的に好奇心を持つようにするのです。「何これ? おもしろそう!」と声に出して、対象に関心をむけること。それだけで、好奇心は高まりやすくなります。例えば何かを勉強するときも、「何これ? おもしろそう!」と言ってから始めてみましょう。また、積極的に新たに興味あるものを見つけて、それについて調べるという行動を生活に取り入れるようにしてみましょう。それだけで、あなたの脳の性能は高まりやすくなります。
前回お伝えした通り、私は皆さまの生活の質が向上するように「導く」サポートをすることが大好きです。ただ科学的に正しいことを伝えても、生活の質が向上するわけではありません。ですから1つ目に紹介したように、一人ひとりの想いにもチューニングするように努めています。また症状への不満が強すぎると、症状がよくなる行動を何もしない傾向があります。そうならないためにも「よくなる準備」を大切にして、2人3脚で症状改善のお手伝いをするように心がけています。
2つ目の自身が苦しんで解決した経験を活かすことに関しては、私自身が慢性症状に苦しんだ経験そのものです。病院など、どこへ行っても原因や明確な解決策を提示してくれなかったことで、私の苦しさは増していました。ただそのおかげで、自分で慢性症状を改善する方法を探究するようになって、今の仕事につながっています。特に病院などに通院しても症状が改善しないだけでなく、説明に納得できなかった人に当整体院は喜ばれていると思います。
3つ目の脳の性能を高めることは、バランス力学整体院のメニュー「ヒーリング・ベッド」。このベッドに寝ることで、脳からシータ波が強く出やすくなります。当整体院を利用されることで、「人生が変わった!」という人が多い要因の1つです。実際「ヒーリング・ベッド」を続けることで、新たな挑戦や新たな趣味を始められる人が多いです。先述した好奇心を高めて脳の性能を高める方法の逆で、脳の性能を高めて好奇心を高めるアプローチです。またベッドの効果をより高めるために、院内自体もシータ波が出やすいように調整してもらっていますので、深いリラックス状態を体感しやすい環境にしています。
「人間には無限の可能性がある!」とか「思いは実現する!」といってやみくもに夢を追いかけるのではなく、まず「自分を知る」という出発点が必要です。その根本的な指針となるのが、私たちの「カラダ」。カラダは現時点での自分にできること、できないことを教えてくれます。誰かと比較することよりも、自分のカラダから学ぶことで、人生における自分の価値や才能を発揮する居場所がみえてくるキッカケになりやすいです。
バランス力学整体院ではカラダを通して、ご自身を知るキッカケになれることを意識しています。ただ何事においても、指導法に「これが正解」というテンプレートはありません。だからこそ常に一人ひとりと向き合い、その都度、指導法をアップデートしていくことが大切だと思って、日々取り組んでいます。私の技術や人間性は、「いまが過去の中で最も成熟した状態。だけど未来からみれば、いまが最も未熟な状態」という意識を持って今後も成長していきますので、引き続き応援よろしくお願いします。
『あなたがいつまでも元気でありますように・・・』
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
院長 山本浩一朗