2024年ばらんすだより
Vol.1 「過去の記憶を未来に活かす方法」
こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。
新型コロナウイルスの感染者が日本国内で初めて確認されてから、4年が経ちました。昨年4月頃から生活様式が日常に戻った雰囲気がありますね。個人的に顕著に感じたのは、ファッション業界のバーゲン終了時期が、コロナ過と比べて早くなったこと。外出する機会が多くなったことが、影響しているのだと思います。独り暮らしで家から出ないのであれば、裸で生活しても問題ないですね(笑)。ただ外に出るのであれば、現代社会では服を着た方がいいでしょう。
ほとんどの人が深く考えることなく無意識に服を身につけることを選んで、好きな服を着ていると思います。ただ「好き」という基準は、人それぞれ。「ブランド」「トレンド」「似合う」「着心地」「機能性」「イージーケア」「コスパ」・・・・・・など、各々の価値観で優先順位を決めているでしょう。
さらに選んでいる服で、自分が「どのような人でありたいのか?」という傾向も見えてきます。例えば、「礼節を重んじる人」「マジメな人」「知的な人」「センスがある人」「モテる人」「ストイックな人」「自然体な人」「万人受けする人」「自己主張しない人」・・・・・・など。クローゼットを開いてみると、自分の選択パターンの傾向から、様々なことが分かってくることもあるでしょう。自分の純粋な欲に基づいた目的や価値観がよく分からないという人は、ご自身が無意識に選択している傾向をみてみると、理解できるようになってくるかもしれませんね。
さて前回は、『イヤな現状を変える5つのポイント』をお伝えしました。「私たちの行動に環境が影響を与えていることが理解できました」「香りと音を変えるのは手軽にできますね」など、ご感想ありがとうございました。
また、「ココで質問の仕方を教わって、健康以外の様々なことに役立っています」というご報告も。さらに、「私にはプログラムの質問が効果的でした。質問の件も詳しく教えてください」というご要望もいただきました。今回はその際にお話ししたことを、お伝えさせていただきます。
前回お伝えしましたが、下記の①~⑤を通過することで結果が得られるといわれています。
①五感入力:環境の情報を五感で認識 → ②イメージ:五感で認識した情報を記憶と参照 →
③思考:記憶と参照して意味づけ → ④感情:意味づけにより感情が湧く → ⑤行動:感情をベースに行動
ご自身にとって得たくない結果が続いているときは、この5つのポイントのどれか、もしくは複数を変えれば、現状が変わる可能性が高まります。前々回は「③思考」の変え方、前回は「①五感入力」の変え方を中心にお伝えしました。
そして今回は「②イメージ」。前回、「脳は物事をイメージとして記憶しているので、イメージを変えるには、ご自身にする質問を変えると効果的。どんな質問をするかで、現実は変わるともいわれています。質問という検索ワードを変えて、脳に直接アクセスして答えを導き出すことで、イメージを書き換えられます」とお伝えしました。
質問の仕方は様々ですが、自分にとって都合が悪い結果になったとき、「何でこうなったの?」と自問する人が多いように感じます。原因を探すこと自体は問題ないですが、原因探しに労力を使いすぎると、何も変わらない状態になりやすいです。
例えば、会社で「うまくいかなった原因は?」という質問で会議を進めていくと、原因らしきことが分かることで満足しがち。「分かる」「気づく」というのは、快感ですから。また、望まない結果になった犯人捜しをして、犯人らしき人に責任を負わせることで、気分がスッキリするケースもあるでしょう。
さらに、そのような質問が習慣になると、都合の悪い結果に直面したときに、自分や人を責めやすくなります。「あのとき私は○○すればよかった」「アイツのせいで私はこんな目に遭わされた」と後悔の念や被害者意識を強めることにエネルギーを使って、自分が望む結果に対して行動する気力がなくなってしまいます。これでは失敗という貴重な経験をムダにして、今後に活かすことができませんね。
では、どのように質問すれば、望む結果につながる行動をしやすくなるのでしょうか? それは過去ではなく、未来に向けて自問自答してみることです。「未来をどうしたいのか?」と。脳は目的を与えることで、初めてカラダに指令を出します。この質問を脳にインプットすると、脳は希望や可能性を自動的に探し始めます。思考は関心によってつくられやすいもの。考え方を変えるには、何に関心を向けるかが大切です。
例えば先述した会社の例だと、「○○という目的を達成するには、どうすればいい?」と質問すれば、過去の原因ではなく未来の結果にフォーカスすることで、今後の改善策を考えるようになります。ただ行動はコントロールできても、結果はコントロールできないので、結果に囚われる傾向がある人は、未来の成長にフォーカスしてもいいでしょう。「この体験によって、自分は何を学び、どのように成長しようとしているのか?」「この問題を克服したとき、自分はどのように成長しているのか?」と。
また、乗り越えることが難しそうに感じる課題だったら、尊敬する人や歴史上の人物を思い浮かべて、「○○さんだったら、どうする?」と自問してもいいでしょう。さらに何も質問が浮かばなかったら、「今の私に問うベストな質問は?」と問いかけてもOK。
私たち人間は、気づかないうちに同じ質問を頭の中で繰り返していて、それが習慣になってしまっています。どのように自問するのかという習慣で、ご自身の行動が変わってきます。答えは、問いの中にしか見つかりません。イヤな現実を変えるためには、答えを探すのではなく、適切な質問を探すことが重要です。
バランス力学整体院が扱う「慢性的なカラダの不調」に悩む人の多くは、原因を知りたい気持ちが強い傾向が見られます。ただ無理もないと思います。症状で辛いうえに、原因が分からないわけですから。分からない状態は、不安が強くなりますので・・・・・・。そのためか、「原因を知りたい。原因は何?」「不調がない状態に戻りたい。その方法は?」と問いかけている人が多い傾向があります。これだと、過去の原因を知ることや過去の自分になることを目指しているので、不調を改善する行動につながりづらいです。
そのことを考慮したうえで、当整体院の「痛み改善プログラム」では、不調の原因追究や改善したい気持ちはほどほどにして、改善した後に「どうなりたいのか?」「どうなれば嬉しいのか?」「何が欲しいのか?」と自問するようにお伝えしています。このような問いに対して望む未来のイメージが湧いてくると、症状改善に向かった行動がしやすくなります。
これは様々なことにも当てはまります。例えば、掃除。「部屋が散らかった原因は?」「片付けてキレイにするには?」と自問しても行動に移すのは困難です。さらに掃除をする気があるのに行動しない状態が続くと、「私は掃除ができない人間だ」「親に似て私は掃除ができない」「家族がいるので掃除ができない」と自分を含めて人のせいにしがち。
行動に移すためには、ただキレイにするという目的ではなく、「この部屋をキレイにして、何をしたいのか?」と問いかけるほうがいいでしょう。その問いに対して「友達と食事会をして・・・・・・」とニタニタするような未来のイメージが湧いてくると、掃除をする思考に変わり、その考えに基づいた感情が生まれやすくなって、部屋をキレイにする行動をしやすくなります。
さらに質問の前に、「自分と誰を幸せにしたいのか」を考えると効果的。自分だけのことだと、「まっいいか」と投げやりになりやすいですが、他人の幸せも考えると行動が変わってきます。例えば部屋の模様替えで、「家具の配置をどうすれば、この部屋の間取りに合うのか?」と、自分と子供の幸せを考えて「家具の配置をどうすれば、私と子供が楽しく快適に過ごせるか?」という質問の違いで全く異なる答えが生まれて、行動も変わってくるでしょう。
私たちは「どういう未来を生きたいか?」という目的や価値観が、ご自身の人生を決める要因の1つになっています。体験から得た記憶(イメージ)は、私たちが過去に縛られて生きるだめではなく、よりよい未来を生きるために活用した方がいいですね。
バランス力学整体院のプログラムは効果が出やすく、簡単に行動できるように進化し続けています。さらに一人ひとりに合わせてメニューを調整しています。その際にとても参考にしているのは、皆さまの当整体院での経験です。皆さまのご協力がなければ、当整体院で現在ご提供しているメニューは生まれていません。今後もバランス力学整体院は、皆さまの望む結果や成長をさらにサポートできるように進化していきますので、引き続きご協力よろしくお願いします。
『あなたがいつまでも元気でありますように・・・』
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
院長 山本浩一朗