2021年ばらんすだより
Vol.5 「価値観が合わないと感じる2つのパターン」
こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。
首都圏でも梅雨明けして夏本番ですね。例年であれば、旅行などをして楽しむ時期でもありますが、今の首都圏は緊急事態宣言のため、自宅でオリンピック観戦している人も多いかと思います。私もその1人です(笑)。
厚労省の発表では、自粛生活の影響で余暇を削った人が増加し、特に女性は78%の人が該当するとのことです。ただ心身の健康はもちろん、感染症の重症化予防にも野外で活動することは大切です。感染症対策で何が重要なのかわからない状態になったという人がいましたら、気軽にお声をかけてください。
さて前回の手紙では、『人生の質が高まる価値観の明確化』をお伝えしました。「価値を持つことで、自分の人生で何を支持するか、継続的にどんな行動をするかを決めることができる。だから価値を持って生活することは、人生の質を向上するために大切。また、自分の意志で選択した価値を持って生活するとストレスを感じやすくなるけど、生命の危機でない安全なストレスに対して、価値に基づいた『成長の機会』と捉えて、意欲的に自らの成長につながる行動をしやすくなる」と。
「欲求を価値に変換する方法がわかりやすかったです」、「自分の価値を明確にすることが人間関係に大切ですね」など、今回もたくさんのご感想をいただきました。ありがとうございました! また、「よく価値観の不一致で離婚されているケースを聞きますが、どういうことなのでしょうか?」というご質問も。今回はその際にお話しした私なりの考えをお伝えします。
人間関係での価値観の不一致はありますが、パートナーになった間柄では少ないと私は考えています。では、なぜ「価値観の違い」といって別れたりするケースが多いのでしょうか? よくあるパターンは2つ。
1つ目は、そもそも価値観を共有していないから。なぜなら、価値を明確にして共有しない限り、お互い何を大切にしているのかわからないから。価値観に大きな違いがあれば、パートナーになることは難しいケースがほとんどです。例えば、一方が「協力し合える関係でありたい」という価値を持っていて、相手が「敵対し合える関係でありたい」という価値を持っていれば、一緒になることはほとんどないでしょう。
ただ価値観を共有していないと、行動が違うようになるケースはあります。例えば、会社などで必要以上に気を使っていい人を演じすぎて疲弊し、そのイライラした気持ちを無意識に「パートナーにぶつけて解消したい」と。そしてその想いを受け入れてくれないと、「パートナーは私のことをわかってくれない」。このようなことが習慣になると「価値観が違う」と思いやすいものです。やはり前回の手紙でお伝えした通り、お互いの関係を大切にするのであれば、可能な限り価値の共有はしておきたいものです。
もう1つのパターンは、行動のルールの不一致を価値観の違いといっているから。価値観を共有していたにもかかわらず、価値の領域を離れルールに変わったことで、パートナー間で「価値観の違い」だと感じているケースです。
価値がベースのときは、自分の心を開き、本当に意味のある行動をしている状態。ルールがベースになると、義務・任務・負担といったある種の重さや不自由さを感じている状態。言葉で表現すると、下記の言葉を含む場合が多いです。
◆価 値 =選ぶ、望む、願う、したい、重要な、大切な、価値のある、意味のあるなど
◆ルール=必須、絶対、しなければならない、するべき、正しい・間違い、良い・悪いなど
例えばルールだと、「パートナーと良い時間を過ごさなくてはいけない」。価値だと、「パートナーと価値ある時間を過ごすことは自分にとって大切なことだ」。ルールに従うと行動が制限されるので、息が詰まり、重圧を感じやすくなります。価値に従うとそれに即した行動は無限にあるので、大きな柔軟性を得られ、自由さや心の開放を感じやすくなります。
パートナーでの対立の原因の多くは、行動のルールに固執すること。マイルールが「正しく」、相手のルールが「間違い」だと主張して対立の火種になっているのです。対立する価値を持つのはレアケースです。ルール自体は役に立つケースがありますが、ルールに縛られすぎると関係に問題が起きやすくなります。ルールはなるべく数を少なくして、現実的で具体的かつ柔軟性があるシンプルなほうが関係は上手くいきやすいです。
先述した価値とルールの違いを参考にして、自分が大切にしているものが価値なのかルールなのか認識しておくことは重要です。さらに2人の関係で対立を少なくするために、互いの異なるルールを検討し、それにしがみつくことによる犠牲について考えて、ルールを変更することができるか話し合うことは、とても大切なことです。
バランス力学整体院の価値観は「カラダの悩みを2人3脚で根本的に解決することで、あなたの生活の質と幸福度の向上に貢献し続ける」。人間関係で大切にしているのは、「2人3脚」。理由はそのような関係でいないと、「カラダの悩みを根本的に解決する」という結果がでにくいから。あとは単に私の好みだから(笑)。そういった意味では、私は自分の価値観に合った仕事をさせていただいています。
私が対人関係で大切にしている価値観は、「対等な関係でありたい」。だからなのか、小さい子供は私の雰囲気を感じ取って、私と同級生のように付き合ってくれる子供が多いです。思い返してみれば、私のこのような人との付き合い方は、子供の頃から身についていたと思います。
幼少期に実家で祖父が孫の私と対等な立場で接してくれていたので、私にとって人と対等に接することは自然なことになっていました。小学生のときも学校の先生と対等な立場で付き合っていました。ですので、自分のことをエライと思っているような教師には、私のことはとても不評でした(笑)。当時の日本社会では、大人の奴隷になる能力のない「デキの悪い子」だったのかもしれませんね。
世渡り上手ではない私だからこそ、人間関係の課題が鮮明になりやすかったので、幼いころからその課題に積極的に向き合いやすかったのかもしれません。そのような経験も、現在の仕事に活かされていると思っています。
また今の私は、「先生っぽくない」と多くの人からいわれます。これも皆さまと対等にお付き合いさせていただいていることが一因だと思っています。慢性的なカラダの悩みの解決方法を多くの人は知りませんので、教える立場というのはあります。だからといって、どちらかがエライというのはないと思っています。
ただ対等な関係は私にとって好ましいだけですので、このような価値観で私が接することを快く思わない人もいます。「先生らしく厳しく指導して欲しい」、「サービスを受けている客の方がエライ」・・・・・・などなど。私との間に強い上下関係を求める人もいます。
でも、それでは私が望む結果はでません。1人ひとり想いは違いますので、多少は対応しますが、あくまで無理のない自然な範囲。もっといえば、「皆さまのカラダの悩みが解決して、いま以上に幸せを感じやすい体質に変わってほしい!」という私の欲が満たされる方向の範囲内。
最初は当整体院の価値観に合わなかったとしても、その地点でご自身がしがみついている方向性を理解されて、カラダの悩みが解決する方向、つまりご自身の生活の質が高まる方向に変えられる人もいます。これは当整体院で価値観を明確にしてお伝えしていることが、多少は影響していると思います。
価値をはっきりすることは重要ですが、その価値に沿って行動して初めて人生は向上します。今後も私の人生が向上するために、皆さまの健康のサポートにつながる行動をしていきます。その私の行動で、皆さまの人生も向上していくことは、この上ない喜びです。
バランス力学整体院では皆さまが主役で、私はサポートするコーチ。オリンピックで満足したパフォーマンスを発揮できたときは、選手だけでなくコーチの喜びも大きそうですね。皆さまと互いに人生の質を向上していける関係でありたいと思っていますので、引き続きご協力していただければ嬉しいです。
『あなたがいつまでも元気でありますように・・・』
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
院長 山本浩一朗