2019年ばらんすだより
Vol.5 「人生が好転する思考回路に変わるプログラム」
こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。
梅雨が明けて一気に暑くなりましたね。セミの大合唱も始まりました。8月は海水浴、キャンプ、花火大会、夏祭りなど様々なイベントがあって、楽しい刺激がいっぱいですね。反対に、暑い中わざわざ人が集まる場所に行きたくないという人もいるでしょう。私もその一人です(笑)。ただ、暑いからといってずっと部屋に閉じこもっているとストレスが溜まります。私のオススメは、天然の冷房ともいえる避暑地の大自然のなかで五感を刺激することです。たまには、カラダが喜ぶところに自分を連れていってあげましょう!
さて、前回のコラムで『世の中の理不尽さへの対処法』をお伝えしました。一人の方からの「以前は世の中に対して『理不尽だ』、他人との関係で『不公平だ』とよく感じていたのですが、こちらのプログラムを実行してから、あまり感じなくなりました」というご報告に対して、なぜそうなるのかという理由などを私なりにまとめました。すると、「振り返ってみると私も同じです」と数人の方から言われました。いやぁ~嬉しいですね!
ただ、このような変化にはなかなか自分では気づきにくいことだとも思います。このコラムが気づかれるキッカケになれてよかったです。さらに、「ココに通って完璧主義のクセがなくなって行動的になりました」といったご意見も。そこで今回は、前々回のコラムでも紹介した日本人に多い完璧主義者とその行動についてお伝えします。
完璧主義者にも色々なタイプがあります。例えば上司から「明日までに○○の企画書を作って」と言われても、完璧主義の人は「明日までにはできません」と答えてしまいがち。この場合は、上司としては明日企画書が欲しいのですが、明日までに自分がパーフェクトだと納得できる企画書ができないので断ってしまうのです。完璧主義者の場合は、中途半端なまま提案することに対してとても抵抗があります。完璧にしてからと思うと期限が来てしまい、もう少しできたのでは?と思ってしまうところがあります。
しかし、ビジネスの場面では、まず完成度が低くても、限られた時間と情報で仕上げてみることが大切である場合がほとんどです。逆にベスト主義者は、明日までに現時点でできる限りの企画書を作成します。完璧主義者は「できません」と言い続けることで、そのうち大切な仕事が回ってこなくなりやすいです。
そして、私たち日本人の完璧主義に多いのは、ミス・失敗をしないということを完璧にしようとしている人。さらには、他人から何も注意されないように努めている人もいます。日本はミスに対して寛容でない雰囲気があることが関係しているのかもしれませんね。「失敗」の反意語は「成功」といわれていますが、成功を目指しているわけでもなく、とにかくミスをしないことを重要視しているようです。
このように行動でみると、「失敗」の反対語は「成功」でもないようですね。「失敗」と「成功」は紙一重ともいわれ、コインの裏表のようなもの、つまり同意語のようなものです。では、反対は何かといえば、「行動しない」になります。同じように「好き」「嫌い」も「関心がある」という意味で同意語、その反対は「無関心」ですね。
私たちが行動すると、「成功」か「失敗」になります。そして、成功の確率は「10分の1」「100分の1」「千三つ」などと言われています。行動すると、ほとんどが失敗になります。ですので、ミスをしないことを目標に掲げると、失敗を恐れて「何もしない」という選択をしてしまいがちになります。しかし、物事をうまくいかせるためには、「行動する」ことが不可欠です。そして、その過程では「失敗」も多くなります。まずは仮説を立てて、検証を繰り返すことで、ベストに近い状態に仕上がってくるものです。さらに、その経験を活かして判断のスピードと正確性が高まっていきます。
逆に、仕事でミスをしないことに固執すれば、「何もしない」状態を目指して業務を減らすことになります。その努力の結果、会社の顧客や売上を減らすことにつながっていきます。本人の意識としては業務を完璧にこなそうとマジメに努力しているわけですから、まさに本末転倒。さらに、行動している人に対して批判的になります。「あの人はミスばかりして」と。行動しない人と違って、行動する人は多くの失敗をするわけですから。小さなミスも許さない雰囲気がある会社には、このような完璧主義者が自然と多くなってしまいますね。
私たち人間の行動の多くは、どのような思考回路を持つかで変わってきます。「学生のときにもっと勉強しておけばよかった」と言っている人もわかっているはずです。過去に戻れたとしても、また同じことをしている可能性が高いことを(笑)。そのときはそのときなりに、個々の選択がベストもしくはベターだと思っていたはずなので、繰り返す可能性が高いです。つまり、「後悔すること」と「後悔しないこと」があるのではなくて、「後悔する人」と「後悔しない人」がいるだけ。思考回路が違うだけなのです。
また完璧主義の人は、以前のコラムでお伝えした通り、現実を否定して失敗も痛みもない甘い空想の世界に身を置いて、自分を甘やかします。物事がうまくいかないのは、他人や環境に原因があると考えがちです。例えば、「時間がないからできなかった」と。そう言う人に十分な時間を与えると、「予算が足りなかった」とか「他の人が協力してくれなかった」というように、別の原因を考えてしまいます。
このような個別の言い訳に一つ一つ対応していくと、その時々では具体的な行動につながりやすいです。しかしその半面、根本的な原因に対処するような解決にはつながりません。「何度同じことを言ったらわかるの!」という状態になりやすいです。行動レベルのことを何回言ってもすぐに元に戻ります。思考回路が変わらない限り、多くの労力が時間のムダになっていまいます。ただ、思考回路を変えることは簡単ではなく、ある程度の時間が必要になります。しかし、思考回路は一度変わってしまえば、個別の細かい対応をしなくても、すべての行動が変わってきます。
バランス力学整体院では、「痛み改善プログラム」を通して、思考回路が変わる人が多いです。「完璧主義の考えが緩んできた」、「他人の目を気にしすぎて自意識過剰になるクセがなくなった」、「世間的には不真面目と言われている部分が自分にあることを受け入れられるようになった」・・・・・・などなど。なぜ変わるのか? 一番の理由として考えられるのは、思考回路を変えないと症状が改善しづらいからです。
ただ、思考回路を変えるために、延々と座学を実践しても難しいと思います。だから当整体院では、カラダを使って生活習慣という行動を変えていきます。また、失敗を恐れず行動する勇気を持つために、可能であれば抽象的な目標を持つことをオススメしています。そして、生活習慣を変えることで、無理なく自然に思考回路が変わっていく人が多いですね。
バランス力学整体院でのプログラムを通して、思考回路が変わることでカラダの状態が大きく変わります。その経験から思考回路を変えるコツをつかんだかのように、ご自身が機嫌よく生きやすいように思考回路を変えている人が多いです。もちろん個人差はありますが、私自身がビックリするほど変わっていく人もいます。
前回のコラムでもお伝えした通り、現代の「常識」と言われているほとんどは、単なる「思い込み」です。過去の成功体験にこだわっていても、時代も一人ひとりの心身も変化していますので、10年前にとても役に立った思い込みが、逆に今ではご自身を生きづらくしているケースはよくあることです。
自分を苦しめている「思い込み」に気づいて、その事実を受け入れて思考回路が変わったというようなご報告を受けることは、私にとって非常に嬉しいことです。ただ、このようなサポートは私にはできません。皆さまが当整体院をうまく利用して勝手に変わっているだけです。本当にありがたいことです。今後も痛みの改善を通して健康はもちろん、皆さまの思考回路が変わることで、より幸せを感じやすい方向に行動されることを楽しみにしています。
『あなたがいつまでも元気でありますように・・・』
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
院長 山本浩一朗