池袋で結果が出ると評判の整体 バランス力学整体院

2019年ばらんすだより

Vol.7 「あなたの性格を決める2つの要素」

2019-10-29

 こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。

 季節はすっかり秋になりましたね。そして10月31日はハロウィン。もともとは秋の収穫を祝って悪霊を追い出す宗教的な行事だったようですが、日本では仮装やコスプレのイベントとして独自にアレンジされた形になっていますね。 一説には、江戸時代末期に仮装して踊りながら世直しを訴える「ええじゃないか」の影響を受けているともいわれています。ハロウィンのイベントでは、派手な格好をしていればしているほど、普段はおとなしくマジメで、言いたいことを言えない不満がたまっている人が多い傾向があるといわれています。

 私自身はイベントなどに参加したことはありませんが、仮装などをして楽しむときがあってもいいと思います。ただ、自分でも気づいていない抑え込んだ潜在的な不満などを発散するあまり、近年は大混乱を起こすこともあるようですね。多くの人が楽しめる行事に進化してほしいと勝手ながら思っています。

 さて、前回のコラムでは『完璧主義を手放す3つの方法』をお伝えしました。「たしかにココに通う前は、周りから『いい人』と評価されていたけど、自分自身はカラダに痛みもあって苦しかった。でも、こちらのプログラムで痛みの改善だけでなく完璧主義の傾向もゆるんで、楽に過ごせるようになりました。と同時に『いい人』という評価は少なくなってきました(笑)」・・・・・・などなど、たくさんのご感想ありがとうございました。

 また、「コラムに書いてあった通り、こちらで自分の完璧主義の傾向に気づいて、以前は完璧主義を完璧に直そうとしていました(笑)」といったお声も。完璧主義への固執をある程度ゆるめることができたら、自分の中に完璧主義的な特徴があることを受け入れた方が楽ですね。ただ、このような傾向は「完璧主義」だけにかかわらず、ご自身の「性格を直したい」という想いが強い人がなりやすいですね。そこで、今回は「性格」についてお伝えしていきます。

 まず、人の性格の約50%は遺伝子で決まるといわれています。生まれた瞬間に半分は決まっています。ここでいう「性格」は、基本的には「ビッグファイブ」。「ビッグファイブ」は現時点で最も科学的根拠が高い性格分析といわれていて、5つの因子によって性格は構成されているという学説です。その5つの因子とは、「情緒安定性」「誠実性」「開放性」「外向性」「協調性」の5つ。この5つの因子の強弱が人によって違うため、人の性格に違いが出るのというのがビッグファイブの学説の主張です。

 前回お伝えした「完璧主義」の傾向が高いのは「誠実性」が高い人。生まれつきの要素を全く変えることは困難ですが、前回もお伝えした通り、その性格を活かすことができます。完璧主義的な傾向がある「誠実性」が高い人は、計画性をもって目的を達成しやすいタイプです。子供のときも夏休みの宿題をギリギリまで手をつけないといった衝動的なことはほとんどありません。

 ちなみに前述したビッグファイブの5つの因子の順番は、私の性格の傾向が高い順です(笑)。「協調性」だけ低めの私は、他人に惑わされず行動できるので、人から指示がなくても自ら何かを実行する自立性のあるタイプともいえます。ただ、「誠実性」の低い人が「完璧主義」になろうとしたり、「協調性」の低い人が周りに合わせて人間関係を築いていこうとしたりすると、苦しくなります。自分の性格的な傾向をある程度わかった上で、自分の特性をどのように活かしていくかを考えることが大切です。

 とはいっても、「自分はこういう性格だ」といって開き直っても苦しくなります。例えば、私が「自分は協調性が低いから」といって、まったく周りに合わせなければ生活しづらくなるでしょう。環境や役割に応じて協調性と自分らしさのバランスを保てるように努めることは必要だと感じています。

 現代の日本では、社会的に「マジメな人」「いい人」を演じている人が多いですね。演じることはいいのですが、演じ続けていると演じていること自体を忘れてしまいがちです。そうなると「自分の性格=マジメ」と信じてしまいます。もっといえば、「自分は特別マジメな人間だ」と思い込んでしまいます。こうなると、自分のマジメ基準に達していない他人の行動を見ると腹が立つし、自分自身が基準を下回るとイライラしやすくなるでしょう。

 また同時に、「自分はこういう性格ではない」という想いも強くなります。このケースだと、「自分は不真面目な性格ではない」と。そう思い込むと、誰にでも存在する不真面目な一面を自分にはないものにしようと必死で隠す努力をしてしまいます。これでは日々の生活が、とても苦しくなってきますね。

 そして、苦しみ続けた1つの結果が、慢性的なカラダの痛みです。そのような人に対してバランス力学整体院では、その「マジメな人」という仮面の存在に自ら気づいてもらえるようにサポートしています。そして、自分の一部だと信じていたものが仮面であったことを認める。さらに、自分がその仮面をつけるときがあってもOKと許可する。以前お伝えした『自己受容の3ステップ』ですね。

 ただ、長期間つけていた仮面を一気に外すと、素顔が傷つくかもといった怖れが強くなる場合もあります。また、「仮面=自分の素顔」だと頑なに信じている人は、仮面の存在に気づきにくいだけでなく、たとえ気づいたとしても認めたくはないものです。このようなケースはご自身の素顔がどんなものだったかもわからなくなっている場合が多いので、無理やりではなくご自身が耐えられるペースでサポートさせていただくことを大切にしています。

 また、私は「情緒安定性」が一番高い傾向にあります。これはストレスへの耐性が強いともいえます。では、ストレスが主因といわれている慢性的なカラダの痛みで、なんで私は悩んでいたのか? 原因は過信です(笑)。以前のコラムでもお伝えした通り、自分の精神力を過信して、精神的な限界を超える生活を続けて、カラダが悲鳴をあげてくれました。人によってはココロが悲鳴をあげるケースもありますね。自分で気づけていないストレスを溜めすぎると、まるで警報機かのように心身からブザーを鳴らしてくれます。ありがたいことですね。「仮面」をつけたまま生活を続けることも含めて、現時点での自分の限界を知ることは大切な経験です。

 性格の50%くらいは遺伝なので、性格に影響する残りの半分は親の影響かといえば、そうでもありません。親の育て方や幼い頃の家庭環境が性格に与える影響は5%ほど。親のせいで性格がゆがんでしまったという人がいますが、その可能性は少ないです。たしかに考え方など生活習慣のクセは影響が強いと思いますが、「性格」には親の育て方の影響をさほど受けていません(親の激しい虐待など、想像を絶するような家庭環境に関しては別の話になります)

 では、残りの約45%は何か? それは人間関係。人間関係によって性格は決まっているそうです。つまり、親の育て方は性格に影響を与える可能性が極めて少なく、基本的には遺伝子以外では友人や学校などご自身が所属する団体・組織の人間関係や外部の環境によって人間の性格は決まっていくようです。ですので、前回のコラムと同様ですが、どのような人とどのような環境で付き合うかが大切になってきます。

 ただ、「いまさら友達関係を変える事もできない」と言われる年配の人もいます。当整体院をキッカケに本人の意図とは関係なく自然に人間関係が変化することはありますが、意識的に友人を変えることは難しい場合もありますね。そのような人は、大人になってからでも変えることができる部分は変えるように努めて、それ以外の部分に関しては受け入れて活かしていくことを考えた方がいいと思います。

 とはいっても、性格はあくまで傾向です。自分が性質の低いことを表現してもいいと思います。ですので、ときにはハロウィンのように仮装してもいいでしょう。「いい人」や「マジメな人」の被り物をして生活している時間があってもいいのです。この「被り物」「仮面」の存在に気づいていれば、苦しむことはありません。意識的にいい人ぶったり、マジメぶったりしているだけですから。「いい人」や「マジメな人」の仮面は、この社会で生きていく上で防御的に使うものです。ただ、常に防御していたら疲弊します。基本的には被り物をしている時間を少なく、素顔のままで付き合えるような人と付き合う時間を多くしていきたいですね。

 バランス力学整体院のプログラムをキッカケに、自分を苦しめている「仮面」の存在を受け入れることで、仮面の脱着を自由に選択できるようになって、生活しやすくなっている人が多いです。今後もカラダの症状の改善を通して、当整体院をご利用されている皆さまの生活の質が向上することにつながっていけばいいなぁ~と企んでいます。そのためには、私がまだ気づいていない私自身の「仮面」に気づく必要があると思っています。このプロセスはお迎えが来るまで続くでしょう。今までも、様々な人との出逢いのおかげで、私は気づくキッカケをいただきました。皆さま、今後もご協力お願いします(笑)。

 『あなたがいつまでも元気でありますように・・・』

 最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!

池袋バランス力学整体院
院長 山本浩一朗
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