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2018年ばらんすだより

Vol.4 「ネガティブに考えてポジティブに行動する方法」

2018-08-07

 こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。

 先月、西日本を中心に広範囲で記録的な集中豪雨があり、大きな災害になりました。私が岡山県出身ということで、ご心配していただいた方、ありがとうございます。幸い実家がある地域には被害はありませんでしたが、友達の家が浸水被害に遭うなど、心が痛む情報も入ってきました。私が知っている人の命は無事でしたが、この度の平成30年7月豪雨に際し、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。また、一日でも早く平穏な生活に戻られますことを心から深くお祈り申し上げます。岡山は災害が少なく住みやすい地域として人気があったくらいですので、まさかの予期せぬ事態ですが、この経験を次の世代に活かしてほしいと勝手ながら思っています。私ができることは少ないですが、できる範囲で応援していきます。

 さて、前回のコラムでは、現代日本人がストレスを溜めやすくなる風潮の1つとして、「プラス思考が大切」ということを挙げました。特に、私たち日本人の遺伝子には「プラス思考」が合っていないと。前回もお伝えした通り、災害の対策を行う際は、ネガティブに最悪の事態を想定することはとても大切なことです。これを無理にポジティブに考えて「きっと大丈夫!」と現実逃避していると、悲惨な目に遭う可能性が高まります。ですので、困難な問題にも向き合える勇気を持つことが大切です。

 ただ、いつまでもネガティブに考えていると、不安な気持ちが高まって行動できなくなります。ある程度の準備をしたら、あとは天に任せるような気持ちも大切です。参考になるのが、1828年に起こりました「三条の大震」と呼ばれる大地震で、子供を亡くして失意のどん底だった友人の山田杜皐さんに、当時71歳の良寛和尚が送った手紙です。

「災難に逢う時節には災難に逢がよく候。死ぬ時節には死ぬがよく候。
 是はこれ災難をのがるる妙法にて候。かしこ」

私なりに訳すと次のような感じです。

「何事にも時節というものがあり、災難に出逢う時には、
 災難に遭い、死ぬ時には、死ぬのがよいのかもしれません。
 この自然の摂理をわきまえて、心を定めていることが、
 災難というものを逃れるベストな方法ではないでしょうか。」

この手紙には山田さんが子供を亡くしたことには全く触れず、ただ普段からの心構えを伝えているところに、二人の強い信頼関係と友人の悲しみを助長させぬように気づかう良寛の深い慈愛に満ちた内容が感じられます。どれだけ準備しても、私たち人間は自然の摂理には逆らえないという当たり前のことをしっかり認識しておいた方が良いでしょう。

 楽観的がいいとか悲観的がいいとかではなく、前向きに行動しながら最悪なケースも想定できるタイプが物事を達成しやすいというデータがあります。では、ネガティブに最悪の事態を想定した上で、前向きに行動するためには、どうすればよいのか? 夢や目標を持つことです。言い換えれば、「理想」を持つことが大切だと思います。

 「理想」と対立するのは「現実」と一般的には言われていますが、私はその一般論には賛同できません。「現実」を理解しない理想主義は、机上の空論です。逆に「理想」のない現実主義は、本質的な方向を見誤る傾向があります。つまり、「現実」を包み込むように、現実性のある「理想」があると、困難に向き合う勇気や生きる希望が湧いて行動できるのです。「理想」があってこその「現実」なのです。

 もし、準備だけして行動できないことがあれば、「理想」を持つことをお勧めします。「理想」を持っても行動できない、もしくは「理想」が湧いてこないというのであれば、それは今のご自身にとっては重要なことではないことかもしれません。また、単なる「不満」であるケースも多いです。夢・目標・理想といったものは、本来、ご自身の気分を良くするために持つものです。目標を持つことで、不機嫌になるようでは本末転倒ですね。

 前述した通り、「理想」のない現実主義は、本質的な方向を見誤る可能性が高く、自分や関わる人を苦しめる結果になりやすいです。また、「理想」を持っていても「現実」を理解していない場合は、単なる空論で、現実逃避の道具として「理想」を持ち出して、結果的に苦しくなる可能性が高いです。

 私自身は、バランス力学整体院とご縁があった方には「より幸せを感じやすい体質」に改善して、「生活の質」を向上してほしいという「理想」を持っています。ただ、現実は違います。残念ながら、当整体院に来院された全ての方が、「幸せ」になりたいわけではありません。とりあえず「痛みだけとれればいい」と思っている人もいます。当整体院のプログラムを続けた皆さまは理解できますが、いま痛みに苦しんでいる人が、痛みを改善することで「幸せ」や「喜び」を感じやすい体質に変わることになるとは、想像もできないと思いますので、無理もありません。さらには、今は「幸せ」を感じない方がメリットを感じている人もいます。

 しかし、今は無理でも、ゆくゆくは「幸せを感じやすい体質」になってほしいと私は願っています。人それぞれにタイミングがあると思います。人によっては、バランス力学整体院とのご縁で「不幸せにメリットを感じている自分」に気づくことになるかもしれません。向き合いたくない自分の内面と直面することで、とても嫌な気持ちを感じることになるかもしれませんが、そのこと自体にはとても意味があることだと思います。自分が見たくない部分に触れることが、「幸せ」の感度を高めるキッカケになることが多いからです。

 例えば、商業デザインは、見る人を楽しませたり、気持ちよくさせたりするものです。しかし、アートは感動するだけでなく、ときには気持ちのよくない面やアンバランスな部分を感じさせ、観る人の心を揺さぶってくれます。観た人を不快にしたり、気分を悪くさせたりすることがあります。感じるだけでなく、何かを考えさせられることにもアートの価値があると私は思います。この何かを考えること自体が、自分に何かを問いかけてくれる絶好の機会になります

 そういった意味では、私の活動はアートに近いところがあると思っています。多くの治療院は、商業デザイン的です。その場でいかに気持ちよくなっていただけるかというサービスに力を入れています。もちろん、どちらが優れているということではありません。1人でも多くの人に気持ちよくなってもらうことも大切です。持っている「理想」が違うだけです。

 私自身は、バランス力学整体院のプログラムを通じて、「痛みを感じやすい体質」から「幸せを感じやすい体質」に体質改善して、一人ひとりが「生活の質」を向上してほしいという「理想」を持っています。そして、今はプログラムをする気になれない人にも、近い将来に体質を変えるキッカケをつかんでほしいと思っています。この「理想」があるから、前向きに行動できているのだと思います。

 一般的には商業デザイン的な治療院の方がニーズが高く、ウケがいいと思います。そんな中、私が活動できているのは皆さまの応援があるからです。私の理想を叶えてくれる皆さまがいることで、困難にも向き合える勇気をいただいています。さらに、健康トレーナーとして私を選んでいただいただけなく、周りの人にも「痛みの改善を通じて幸せになってほしい」といった想いでご紹介していただいたり・・・・・・。本当にありがとうございます!

 皆さまの応援を力に変えて、バランス力学整体院はご縁がある方の健康や生活の質の向上にお役にたてるよう、さらに進化していきます。まだまだ未熟なところが沢山ありますが、引き続きよろしくお願いします。

 『あなたがいつまでも元気でありますように・・・』
 
 最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!

池袋バランス力学整体院
院長 山本浩一朗
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