2017年ばらんすだより
Vol.2 「我慢しない身体づくり」
こんにちは! バランス力学整体院の山本浩一朗です。
桜がチラホラ咲いて春の気配が見えながらも、朝夕はまだ寒さを感じる日が多いですね。皆さまは春の目覚めをどのように感じていますか?
また、この季節には花粉症で苦しむ人が日本で多くなっています。この国民病ともいえる花粉症ですが、バランス力学整体院では多くの人の花粉症が改善しています。科学的な検証はありませんが、重度の食物アレルギーなどを持っていなければ、当整体院のプログラムを実践すれば改善しています。
ただ、症状が改善した方が、友人などに「花粉症が治った」と言っても信じてくれないというご報告を毎年いただいています。信じないだけならまだしも、「あなたの症状は軽かったからでしょ」とか、「そもそも花粉症じゃなかったんじゃない?」と言われてガッカリしたという人もいます。その気持ちはとても分かります。今は慣れましたが、私には自分の改善法を信じてくれなかった経験がいっぱいありますので・・・・・・(笑)。
今の日本では、「花粉症は治らない」というのが常識なのでしょう。ですので、よくなった経緯を説明しても怪しいだけです(笑)。ご本人の思い込みが解けるまで、そっとしておきましょう。もちろん、あなたの大切な方に「腰痛治療で通ったら、花粉症もよくなったよ」と当整体院をご紹介していただければ、精一杯お手伝いさせていただきます!
さて、前回のコラムでもいろいろなご感想をいただきました。ありがとうございます! 特に怖れと痛みの種別が分かりやすかったという意見が多かったです。まとめると下記の通りです。
・恐怖:危険が実際に存在しているときに感じるもの(本能)。目で見える。感じる時間は短い
≒ 急性疼痛(ケガ・骨折など)
・不安:危険を予想しているときに感じるもの(イメージ)。目で見えない。感じる時間は長い
≒ 慢性疼痛(腰痛・肩こりなど)
前回のコラムでお伝えした通り、「恐怖」も「不安」も感じないと、私たち人間には生きていけません。ただ、私たち現代人は、必要以上に「不安」を感じている人が多いです。これが慢性的な身体の痛みで苦しむ人が年々増えている結果にもつながっていると思います。
前回お伝えした「不安と簡単に向き合う方法」を実践していけば、余計な不安を感じる頻度が少なくなっていきます。ただ、その方法をやらなくても、当整体院のプログラムを続けて慢性的な体の症状が改善すると「以前に比べると不安を感じることがかなり少なくなりました」というご感想をよくいただきます。これには様々な原因があると思いますが、その一因として、身体の「姿勢」がよくなったことが挙げられます。
姿勢がよくなって体が整うと、心も整って余計な不安を作らなくなります。脳科学的には、姿勢が良くなると人間の脳といわれる前頭葉により多くの酸素が送り込まれ、脳の機能が活性化されて集中力が高まるとも言われています。逆にいえば、不安が強いと姿勢が悪くなって、脳は酸素不足になって集中できなくなくなるということです。考えてみれば、姿勢が良くて不安いっぱいの人はいないですね。
これは、心と体は繋がっているからです。もっといえば、「身心一如」といわれる通り、そもそも心と体は分けることができませんので、両方を併せて「身体」という考えもあります(私もこの考えに同意しますが、このような概念は社会通念とは違いますので、分かりやすくするために、心と体は分けてお伝えしています)。
また、身体が整ってくると我慢しづらくなります。喜びや怒りなど自分が感じていることを受け容れるようになります。ですので、親の価値観や社会通念・文化で言われている「いい人」を演じるためや、ご自身の不要なプライドなどで、今まで自分をごまかして溜め込んでいたストレスも感じられるようになります。嫌なことを受け容れられる心の強さや余裕ができてくるのです。
ただ、我慢しないからといって、好き放題やっているわけではありません。このコラムで何度か紹介しましたが、下記のように、「我慢」ではなく「忍耐」に変わるのです。
・我慢:自分の感情を抑え込んだりごまかしたりして無視している状態。
・忍耐:自分の感情を分かったうえで、心身が耐えられる範囲で何かをしている状態。
我慢強い人は、自分の気持ちを無視する能力が高い人です。過度な「我慢」を続ければ、身体が耐えられなくなって、心身の症状として身体が教えてくれます。思考よりも、私たちの身体は本当に賢いですね。しかし、「忍耐」は違います。自分の気持ちを理解しているので、今のご自身の許容範囲を超えて、これ以上耐えられなくなったら、逃げたり闘ったりして自分で何かしらアクションを起こします。
ですので、当整体院のプログラムで身体の状態を改善すると、今まで我慢することが習慣だった方が、自分の気持ちを理解できるようになることで、自分の意見を率直に伝えられるようになる人が多いです。
例えば、「こんな労働環境は耐えられない」と転職される方、または上司と話し合って労働環境を変えた方もいます。さらに、転職活動しても、面接で媚びることなく自分の考えをしっかり伝えられたからかアッサリ内定して、やりたかった仕事をしている方もいます。自分の気持に素直になって行動した結果なので、私が見る限り後悔されている方はいないようです。逆に、忍耐の度合いがご自身の許容範囲内ですと、今まで苦痛で嫌だと思っていた環境が、とても恵まれていたことに気づかれて、環境を変えなくてもイキイキと生活している人もいます。
バランス力学整体院のプログラムでは、姿勢など体、過度なストレスなど心、両方からアプローチしていますので、99%以上という高い確率で症状が改善するという結果を得られています。逆にいえば、双方からのアプローチができないと改善は難しいと考えています。体の痛みに固執している人、自分の気持ちと向き合うことに慣れていない人、今の環境に心身が適応できていない人・・・・・・などなど、様々な人が来院されるからです。先述した通り、心と体は繋がっていますので、どちらが正解ということはないのです。
ただ、「花粉症は治らない」という考え同様、「腰痛・肩こりなど慢性的な体の痛みを改善することは難しい」というのが現代の常識だと思います。しかし、当整体院のプログラムでは難しいことはしません。基本的に小学生から90代の高齢者までができる簡単なことを実践するだけです。
「難しい」+「改善しない」という常識があるなか、当整体院の「簡単」+「改善する」プログラムを続けた皆さまのなかには、とても勇気が必要だった方もいると思います。さらに、「今までこれだけ痛みで苦しんでいたのに、簡単に治ると仮病のようで嫌だ」という気持ちが湧いてくる方もいます。当整体院のプログラムを続けるなかで、一人ひとり様々な気持ちに向き合われたことだと思います。簡単な方法で改善するプログラムは、皆さまの勇気があったからこそ結果が出ているのです。
慢性的な身体の症状に対する認識は、私たちが暮らしている地上が丸いと主張してもなかなか信じてもらえない状態です(笑)。当整体院で行っているようなことが日本のスタンダードになるのは、まだまだ遠い日なのかもしれません。
ただ、私は日本の社会通念を変えたいとは思っていません。常識は結果的に変わることがあるかもしれませんが、変えようと思っても変わるものではありません。私は健康トレーナーとして私を選んでくれた方にベストを尽くしていくだけです。現代の状況も踏まえたうえで、私の工夫が必要だと強く感じています。そのなかで、皆さまの率直なご意見や体験談などはとても参考になりますし、励みになります。本当にありがたいです! まだまだ未熟な私ですが、今後も応援の程よろしくお願いします。
『あなたがいつまでも元気でありますように・・・』
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
院長 山本浩一朗