2016年ばらんすだより
Vol.5 「自分らしさを表現するカギ」
こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。
真夏が過ぎて、秋の風が朝晩感じられるようになり、心地よい季節になりましたね。私は日本の四季が好きですが、そのなかでも特に秋が好きです。秋は純粋で本能的な欲を観じやすい季節だと思っています。食欲、睡眠欲、学習欲、運動欲・・・・・・などなど。今年は特にどんな欲を観じるのか楽しみです。我欲ではなく、純粋な欲求に従って行動したいので、自然に湧いてくる欲を満たすよう身を任せたいと思っています。いま、あなたはどんな欲求を観じていますか?
さて、前回のコラムで「幸せになる欲の探し方」をお伝えしましたが、「日本人が嫌う欲が上手くまとまっていました!」「欲を5段階に説明したのがわかりやすかった!」・・・・・・などなど。ありがたい言葉をいただきました。しかし、私がまとめたわけではありません。さすが、マズローです(笑)。この分かりやすさが、「マズローの欲求5段階説」が現代にも受け継がれている所以なのかもしれません。ただ、その中で「自分らしさ(自己実現欲求)がわからない」、「自己実現についてもっと詳しく教えてほしい」といったご意見もいただきました。なので、今回は「自分らしさを表現するカギ」についてお伝えします。
前回のコラムで伝えたとおり、自己実現とは自分の持つ能力や可能性を最大限発揮して、自分らしさを表現することです。心理学で著名なユングは「自己実現こそが人生の究極の目的だ」という言葉を遺しているほどです。しかし、そのためにはどのようにすればよいのでしょうか? 今回はその一例をお伝えします。
例えば、仕事で疲れやすい人がいたとします。なぜ、同じような仕事をしても疲れる人とあまり疲れない人がいるのでしょうか? それは、疲労を感じやすい人は、やりたくないことを仕方なく我慢してやっている傾向が強いからです。そのときは、「本当はこんなふうに仕事をやりたい!」という想いを抑えていることになります。そして、その想いを抑えるために自分の労力(エネルギー)を使っているのです。
でも、本人は真面目にしっかりやっていると思っています。「与えられた仕事は忠実に行うべきだ」、「仕事で意見するのはワガママだ」などの価値観に基づいて頑張っています。逆にいえば、「こんなふうに仕事をやりたい!」という自分の気持ちを隠すことに一生懸命なのです。そうなれば、ヘトヘトに疲れるまで頑張っているのに、仕事の成果が上がらないということになりかねないです。
このように私たちは、自分が信じる価値観に好ましくないと思える欲求や感情を自分でも気づかないうちに抑さえて生きています。そして、抑圧された欲求・感情は消えるわけではなく、自分をコントロールします。例えば、「自分は強くあるべきだ」という価値観で生きている人は、自分の中で弱いと思っているもの――悲しみ、不安、怖れなどを感じないように、自分に不都合な感情を無意識に抑圧しています。
さらに、このような感情を抑え込んでいる人は、身近な人が抑圧した感情を見せたときに、それをなかなか受け容れることができません。相手の悲しみや不安や怖れに共感できないのです。それだけでなく、悲しむ相手に対してイライラしたり、あるいは無理にでも元気を出させようとしたりして、結果的に相手のことを傷つけてしまうこともあります。自分が隠している感情をみせる人に対して、「弱音を吐くんじゃねぇ!」と衝動的に怒鳴ってしまう場合もありますね。
このようなとき、抑圧された欲求・感情が、その人をコントロールしているのです。悲しみを抑えると喜びも抑えるようになります。自分の中にも悲しみ・不安・怖れがあることに気づいて、それも自分の一部として大切にできるようになると、それまで抑圧されていたものが徐々に自分の意識に溶け合っていき、他者の悲しみだけでなく喜びなどにも共感できるようになり、より人間的に成熟していきます。
言い換えれば、抑圧された欲求や感情は、あなたが持っている自分らしさのカギなのです。誰もが抑圧したものを持っています。それを否定すると抑圧したものに翻弄されて疲れたりします。しかし、その存在を認めたときに、より自分らしさを表現できるだけでなく、人生を一変させるようなギフトがもたらされることもあります。
では、無意識に抑圧された欲求や感情に気づくコツはあるのでしょうか? 自問してみるのもいいと思います。「私は、自分のどのような感情や行動が嫌いか?怖れているのか?」、「自分のどのような部分を、他の人に知られないように隠しているのか?」、怖くなければ、答えと向き合えばいいと思います。ただ、このように質問しても、無意識なので気づけないこともあると思います。
しかし、言葉にできないような欲求や感情を教えてくれるものがあります。それは、私たちの身体です。体の不調などを通して、私たちに教えてくれるのです。身体は自分自身が気づけない欲求や感情の素晴らしいガイドなのです。
ですので、当整体院のプログラムを実践すると、体が改善するだけでなく、様々なことが好転していくことも起こります。例えば、「仕事がイヤだったけど、今の部署で自分がやりたいことをみつけた」、「自分のやりたい仕事がわかって、希望通り転職できた」、「家族の関係が良くなった」、「理想のパートナー(結婚相手)が見つかった」・・・・・・などなど。当整体院を利用して体の痛みなどを改善することで、自分では認識していなかった欲求に気づいたり、実現したりしていく方が多いのです。これは私にとってとても嬉しいことです。
ホームページに掲載しているバランス力学整体院の使命は、
「体の悩みをお客様自身で解消できるようになるまで指導し、
一人ひとりが自分らしく輝き、毎日を楽しく生きられるようにサポートすること」です。
当整体院はそのような欲求を持って、さらに皆さまに貢献できるように進化し続けていきたいと思っています。今後も変わらぬ応援よろしくお願いします。
『あなたがいつまでも元気でありますように・・・』
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
院長 山本浩一朗