2015年ばらんすだより
Vol.1 「悔いのない人生を送る方法」
こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。
年が明けて半月ほど経ちましたが、いかがお過ごしでしょうか? 年末はとても寒かったですね。暑がりの私も応える寒さでした。しかし、皆さまにお伝えしているように、顔の表情と姿勢は感情に直結しています。ですので、寒さと戦うことなく、また寒さを警戒して身を固めることなく、笑顔で背筋を伸ばすように心掛けると自然と寒さが和らいでいきました。
そんななか、年末年始にかけて、伯父、叔母など私の親族が旅立って往きました。私の勝手な解釈ですが、身近な人がこの世を卒業していくと、「人生は有限だ」という当たり前のことを教えていただいている気がします。私自身、より悔いのない人生を送って逝きたい気持ちになりました。日本だけでなく、私たち現代人は死が近づいてきてから後悔することには、ある程度傾向があるようです。例えば、オーストラリアの調査で、死を間近に控えた人々が口にした後悔の中で多かったトップ5は以下のとおりです。
1.他人の期待に応えるのではなく、自分自身に忠実に生きればよかった。
2.仕事に時間を費やしすぎず、もっと家族と一緒に過ごせばよかった。
3.もっと自分の気持ちを表現する勇気を持てばよかった。
4.友人関係をもっと大切にしておけばよかった。
5.変化を恐れずチャレンジして、もっと自分を幸せにしてあげればよかった。
死を間近にひかえて後悔すること。それが、私たちにとって一番大切なことなのかもしれません。そして、大切なものは、すでに自分のすぐそばにあるものです。しかし、私たちは、そのことになかなか気づくことができません。それは、前回のコラムでお伝えした通り、「自分のエリア」を生きないで、変えることのできない「他人のエリア」や「自然のエリア」で生きている時間が多いからです。上記の後悔するトップ5にも、自分の気持ちを押し殺したりして、他人や社会(会社・仕事)に意識を向けて生きてきた傾向がうかがえますね。そのように生きると、自分自身を大切にしなかったことに悔いが残るようです。
では、後悔しない人生を送るためにはどのようにすればよいのでしょうか? 以前のコラムでもお伝えしたように、芸術家で有名なレオナルド・ダヴィンチは次のような名言を遺しています。「十分に終わりのことを考えよ。まず最初に終わりを考慮せよ。」と。この言葉は、何かに取り組むときだけでなく、人生にも当てはまると思います。つまり「自分の最期を考えよ。」と。人生もゴールを決めると自然と楽しくなっていきます。
しかし、現代の日本では「死」はタブーです。「生=善」で「死=悪」という風潮があります。生まれれば100%死ぬにもかかわらず、なるべく死というものを意識しないで、現実から逃げながら生きようとしているかのようです。この死を避ける風潮が、自分の気持ちや欲求をごまかして一人ひとりに不安を感じやすくさせています。無意識に不安感を持ち続ける生活をしているので、ストレスが溜まりやすくなっていきます。逆に、自分の死をしっかり味わっていれば、自分の気持ちに気付けて幸福感を感じやすくなります。実際、死と向き合う経験をしている人は人生を楽しんでいます。死という自然現象に抵抗したり危惧したりしないで、人生は無限ではなく有限であることをしっかり意識して、後悔の少ない日々を送っています。
前述した通り、自分にとって一番大切なことが何か気づくことができていない人が多いです。ただ、死を意識した質問をすることで、簡単にあなたにとって大切なものに気づくことはできます。その質問は次のようなものです。
「残り1週間(1ヶ月)の命だとしたら、残りの時間をどのように過ごしたい?」
「このまま年をとって人生を終えたとしたら、どんなことで後悔する?」
習慣的にこの質問をすれば、自分が本当にどうなりたいのかという欲求を考える訓練になります。また、そこで湧いてきたやりたいことは、 あなたを育てる夢(目標)や希望になります。人は夢や希望を持つ事で生きる理由を持ち、未来を生きていく力を培っています。ゴールを決めれば楽しくなります。そして、幸せを感じやすい体質になれます。
元アップル社代表の故 スティーブ・ジョブス氏は「死は生命の最も素晴らしい発明だ。」と言い、さらに「今日が人生最後の日だったら、今日やろうとしていることをやりたいか?」を毎日問い続けた結果、とても有意義な日々を送れたと言っていました。私たちは素晴らしい死を迎えるために、一日一日を楽しく生きようとしているのかもしれませんね。
実は上記の内容は2年ほど前にコラムでお伝えしたことです。そして、お伝えした私自身に「今まで培ってきた慢性痛解消の技術と思想を後世に伝えずには死ねない」という想いが湧いてきたことも一因となって、昨年書籍という形で遺しました。振り返ってみると、皆さまにお伝えしたことで、私自身が無意識に自問自答していたのかもしれません。ただ、この想いは私の自惚れなのかもしれません。いや、おそらく単なる勘違いでしょう(笑)。勘違いや思い込みでもいいので、とにかく自分の気持ちを表現したい欲求に従った結果だと思います。後悔しない人生を送るために・・・・・・。
ありがたいことに、当整体院では慢性的な体の悩みに対してゴールを決めて、希望を持って取り組むことで、通院するほとんどの方が結果を出しています。身体の悩みに対してできたなら、人生でもできるはずです。カラダの不調や悩みを解消するお手伝いをすることで、皆さまがより悔いのない人生を送れるキッカケにバランス力学整体院がなれれば嬉しい限りです。
本年も引き続きよろしくお願いします。
『あなたが最期まで元気でありますように・・・』
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
院長 山本浩一朗