2013年ばらんすだより
Vol.6 「上機嫌を保つコツ」
こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。
7月にTVで腰痛の特集が2つの番組で放映されました。昨年末に日本で初めて作られた「腰痛診療ガイドライン」を基に、多くの腰痛の原因はストレスだといった内容でした。現行の健康保険制度は、慢性腰痛に役立つサービスを提供できる構造になっていない中、適切に対応している数少ないお医者さんたちには頭が下がる思いです。ただ、世間の常識や健康保険制度が変わるのを待っていても、腰痛で苦しむ人は救われません。実際、国の調査では1998年に約1000万人の腰痛患者がいるといって驚いていましたが、15年後の今年2013年の発表では2800万人を超えるまで腰痛に悩む人が増えています。当整体院では、皆さまの健幸のお手伝いをすることで、微力ですが、慢性痛の人口減少に今後も貢献したいと思っています。
さて、前回のコラムで、「自然と調和するためには自分で自分の気分を良くすることが大切」とお伝えしましたが、多くの方から「よかった!」と高評価を頂きました。ありがとうございます! ただ、これは昔から言われていることです。以前もこのコラムで紹介しましたが、ドイツを代表する文豪のゲーテの名言のなかで「人間の最大の罪は不機嫌である」は印象的です。ゲーテは人間の最大の罪が「殺人」であるとか「強盗」であるとか、そういったことに関してふれていません。最大の罪は「不機嫌」だと言い切りました。「不機嫌」というのは、何千人、何万人という人に影響を及ぼす、その与える影響は計り知れない、というのがゲーテの考え方でした。また、ゲーテの大ファンだった同じくドイツの哲学者のニーチェも「不機嫌は怠惰である」と言っています。ゲーテやニーチェが生きた十八世紀から十九世紀は、愛想良く上機嫌でいることは、浅薄な状態に取られた時代でした。今の時代でも物事を複雑に考えている不機嫌そうな人が賢く、クリアにものを考えて上機嫌な人が愚かだといった風潮はありますが、ゲーテやニーチェは、あの時代に不機嫌の危険性がよく観えていたからこそ、彼らは今でも偉大なのでしょう。さらに、不機嫌はクセになりやすいです。なぜなら、やり始めると表面的なメリットがあるからです。他人が腫れものに触るように気を遣ってくれたり、構ってくれたりするからです。また、一見賢く見られたりもします。しかし、本当に知性があるというのは、自分を上機嫌にコントロールできることだと思います。
ただ、気分を良くすることとプラス思考は違います。ネガティブな感情は人間誰しもあります。ですので、ネガティブな感情が湧いても、自分のものではないと無視したり、敵対視して抑え込んだりしないで、心地良く迎えてあげることが大切です。上機嫌でも悲しい感情が湧いてくることはあります。そんなときは、その感情から目を背けたり抑えたりしないで、「悲しいね~」といって寄り添ってあげることが大切です。自分を客観視してマイナスと言われる感情を観てあげるのです。感情を自分の子供のように扱う感じです。私たち人間の感情の本質をたどっていくと「感謝」か「恐れ」のどちらかに行き着くと、心理学などの世界でよく言われます。感謝している状態は「満足」、恐れは「不満」を抱いている状態です。今この瞬間に「満足」していれば、開放感いっぱいで上機嫌になりやすいですが、未来への恐れからか現状に「不満」であれば、感謝する心はなく、心も体も収縮して不機嫌になりやすいものです。「今」に満足している時間を増やすことが、上機嫌を保つコツです。
では、どのようにして上機嫌の時間、つまり「今」に満足している時間を増やしていくことが出来るのでしょうか? 色々な方法があると思いますが、自分で上機嫌になるパターンを創ることを私はお薦めします。例えば、ミニカーに触れば上機嫌になる、この音楽を聴けば、また口ずさめば気分良くなるといった感じです。特に子供のころ好きだったものにヒントがあると思います。また、あるポーズを取るとか拍手をするというのでもいいでしょう。単純なパターンをいくつか創っておくと、瞬時に童心に返って子供のように上機嫌になれます。感情のコントロールは難しいですが、気分のコントロールは意識すればできます。また、体のエネルギーをしっかり使うことで上機嫌になれます。活動的でなくなると、眠れなくなって、睡眠欲が満たされず不機嫌になります。活動的な人ほど上機嫌で「毎日充実している」と言って、暇な人ほど不機嫌に「忙しい」と言っているような場面を見たことがあるのではないでしょうか? 日々、自分を上手に疲れさせることは大切ですね(当院の骨盤矯正エクササイズは手軽にできるのでお薦めです)。
過剰な抑圧と禁欲は、ココロとカラダを硬くして自分を不機嫌にしていきます。今の日本では、過剰に感情を抑圧することで、体に痛みを作って不機嫌になるパターンが主流なのかもしれません。実際、前述した国の調査の通り、この15年で腰痛人口は約3倍に増えています。気分は体の状態とセットになっています。既にお気づきの方もいると思いますが、当整体院で体の歪みを整えたり、痛みや冷え性を解消したりすることは、上機嫌になりやすい体質にも繋がっていきます。当整体院の施術プログラムを続けることで、結果的に収縮した心と体が解放されているからです。
ホームページにも掲載している池袋バランス力学整体院の使命は「体の悩みをお客様自身で解消できるようになるまで指導し、一人ひとりが自分らしく輝き、毎日を楽しく生きられるようにサポートすること」です。池袋バランス力学整体院は皆さまの健幸に貢献できるように、進化していきます。そのためには、私自身が更に上機嫌でいることが必要ですね(笑)。顔晴(がんば)ります!
『あなたがいつまでも元気でありますように・・・』
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
院長 山本浩一朗