2012年ばらんすだより
Vol.2 「日本人ってどんな人?」
こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。
年が明けて1ヶ月ほど経ちましたが、いかがお過ごしでしょうか?前回のコラムで私なりの「お参り法」をご紹介させていただきましたが、今年の初詣で多くの方が実践されたようです。いろんな感想をいただきましたが、皆さま共通していたのは「気持ちがいい!」ということでした。いやぁ~、こんなこと伝えてもどうかなぁ~???という不安な気持ちも少しありましたけど、紹介して良かったです。皆さま心温まるご感想をいただき、ありがとうございました!
ただ、海外から見ると、日本の年末年始はとても変わっているようです。日本人はクリスマスにキリストを祝い、年末に仏教徒になり、そして新年には神社に行くとからかわれているようです。確かに他の国から見れば、いい加減なのかもしれません。しかし、ほんの1週間程の間に、いくつも神仏を感じられる国民はそうはいないと思います。この“よい加減”が宗教戦争を起こさない原因の1つだとも言えますね。
さて、お正月に初詣だけでなく、初日の出を観られた方もいるかと思います。初日の出を観ていると多くの方が神社と同じようにパチパチと手を打って両手を合わせている光景が見られます。特にご年配の方にその傾向があります。これは昔から日本では、日の出と共に手を合わせ、太陽に感謝を捧げるという習慣があったからでしょう。昔の人は、初日の出に限らず毎日やっていたようです。これは、世界でも珍しい習慣だそうです。では、なぜ日本人にはそんな習慣があったのでしょうか?いろいろな説があると思いますが、日本では太陽のお蔭で自分たちが生かされていると考えていたようだと言われています。日本人の古代信仰として古神道では自然崇拝の形態があり、特に農耕や漁労において太陽を信仰の対象としてきたようです。太陽のことを「お天道様」と言っていただけでなく、「お蔭様」とも言っていたことからも、昔の日本人は自分たち人間の命の源は太陽であり、太陽の恵みによって生かされているというのを意識的にも無意識的にも理解していたのだと思います。
これは国名にもはっきり表れていますね。「日本」という国名は、もとは「日の本」といっていたようです。「日の本」とは「日が本」。つまりお日さま(太陽)が元(本)であるという意味です。国名も拝むのと同様に、私たちは太陽が基本力となって太陽の力で生きているという意味を持っています。日本人は2千年の間、朝日や初日の出を拝んで、朝に夕に太陽と仲良く生活してきました。そして、日本の国旗にも、太陽のマーク「日の丸」を掲げていますね。
また、昨年「Rising Sun」という日本の応援歌がヒットしました。「rising sun」は直訳すれば「昇る太陽」ですが、「日本」という意味でも使われるそうです。昨年、大震災があり、いま価値観が大きく揺れる世の中で、私たち日本人は何なのかという問いを投げられているようにも感じます。
では、 日本人っていうのはどういう人のことなのでしょうか?
例えば、イギリス人の方に「イギリス人とは?」と聞くと、「ジェントルマンシップを持っていること」と答えます。 フランス人の方は、「ボンサンス(良識)を持ち、フランス文化や伝統に深い理解を持っていること」と答えます。 ドイツ人の方は、「ジャーマンスピリット、つまり社会の善いことには喜んで賛同し、悪いことは力を合わせ改革していく精神を持っていること」と答えます。では、日本人とは何なのか? 大和魂?武士道精神?……。色々な考えがあると思いますが、東洋思想家の境野勝悟氏は次のように言われています。
「自分たちの命の原因が太陽であることを知って、その太陽に感謝して、太陽のように丸く、明るく、豊かに、元気に生きること」と。
これが、私たち日本人のようです。
この手紙の最初の言葉「こんにちは(今日は)」も、元々は「太陽と共に生きていますか?」という意味の挨拶だったそうです。早起きで、早めに就寝するご年配の方や農家の方は、「太陽と共に起き、太陽と共に眠る」をまさに地で行く人たちで、自然と調和していますね。この習慣はとてもカラダが喜ぶので、健康にはとてもいいです。しかし、私は全くできていません(汗)。ご存じのとおり、太陽と共に眠ることなく、皆さまのお手伝いをさせて頂いていますので……。まぁ現代の生活では難しい場合が多々あると思いますが、「太陽(自然)と共に生きている」ということを意識することは大切だと思います。私たちにこのような精神文化を残してくれた日本の先人の方々には、あらためて感謝と尊敬の念があふれてきます。
文明が発展してどんどん便利になったように思っていたけれど、逆に不自由になって不便になっているのでは?と感じるようなことが、最近では多くなっていますね。その原因の1つに自然に生かされていることへの意識が不足していることが挙げられます。ですので、私自身が、いま以上に自信を持って「私は日本人だ!」と言えるような生き方をしていくことが大切だと観じています。そうすれば、私自身がもっと成長して、池袋バランス力学整体院に来られる皆さまへの健幸のお手伝いの質が更にレベルアップすると信じています。まだまだ未熟な私ですが、本年も変わらぬ応援よろしくお願いします。
『あなたがいつまでも元気でありますように・・・』
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
院長 山本浩一朗