2012年ばらんすだより
Vol.6 「想いのまま楽しく生きる」
こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。
朝晩涼しくなりながらも、夏が「まだ終わりたくな~い」と言っているように思える暑さで、汗ばむ日中が続いていますね。もちろん、自然に文句を言っても変わらないので、一日一日の天候を受け容れたうえで、季節の変化を楽しんでいきましょう! (今年の中秋の名月(十五夜のお月見)は9/30(日)満月の日です。)
さて、池袋バランス力学整体院で慢性的な体の痛みなどの悩みを解消した方から、最近特に次のような声をよく聞きます。「最終的には自分の意志が大切ですね。」と。当院では、まず初めて来られた方に“準備の大切さ”をお伝えします。そのときに理解していただいていても、悩みを解消したことでより深く実感されたからそのような言葉が出てくるのだと思います。ただ、意志といっても「やる気」は必要ありません。今まで「やる気」になってもなかなか気持ちが続かなかったりして「自分は意志が弱い」と自己嫌悪になることはなかったでしょうか?私は多々ありました(笑)。というのも、そもそも「やる気」は持続しないものです。
では、どうすればよいのか? 今すぐこの瞬間から「その気」になることです。多くの方から「もう何回も聞いたよ~」と声が聞こえてきそうですね(笑)。自分の中で徐々に「やる気」を育てるのではなく、いきなり「その気」になることです。つまり、なりたい自分のゴールを明確にイメージしておくことです。
芸術家で有名なレオナルド・ダヴィンチは次のような名言を遺しています。
「十分に終わりのことを考えよ。まず最初に終わりを考慮せよ。」と。
さらにゴールを決めるだけでなく、その時の感情をしっかり味わっておくことが大切です。味わったときに「ワクワク」したり、表情が「ニコニコ」したりしていれば、「その気」になっている証拠です。少数の方ですが、「その気」を超えて、すでに「なった気」になれる方もいます(笑)。しかし、「ドキドキ」したり、表情が強張っていたりするようだと「やる気」になっているので長続きしないでしょう。なぜなら、その決めたゴールは本心から願っていないことだからです。他人や社会から見た自分の外側の“常識”で判断している場合が多いです。例えば「腰痛はそのままにしていたら良くない」という一般的な常識で、「治そう」と思って「治したい気(やる気)」があっても、本人に「治る気(その気)」がなければ、腰痛がない自分のイメージが出来なくて「ドキドキ」してしまいます。
また、すぐに「やる気」になるときは「不満」が元になっている場合が多いです。「こんな体の状態はイヤだ!」という強い想いです。そのままの気持ちでやれば「やる気」と「根性」だけになってしまいがちです。仮にその状態で結果が出たとしても、心の準備が出来ていないので「ドキドキ」して不安が強くなって、元の状態に無意識に戻ってしまう傾向があります。ダイエットのリバウンドが典型的な例ですね。なので、慢性的なカラダの悩みには「やる気」は逆に邪魔になる場合が多いです。「その気」になれば、あとは自分の描いたゴールに「ウキウキ」して向かうだけです。あれこれ考えずに行動も早いです。だからといって「努力感」や「頑張っている感」はないです。ただゴールに向かって淡々と楽しくやっているだけ。こうなればゴールが実現できないことの方が難しくなります。(そのあたりは一人で解決するのは難しい場合が多いので、私が一緒になってお手伝いさせていただいています。)
さらに、ダヴィンチの言葉は人生にも当てはまると思います。つまり「自分の最期を考えよ。」と。人生もゴールを決めると楽しくなってきます。しかし、以前のコラムでもお伝えした通り、現代の日本では「死」はタブーです。「生」が善で「死」が悪という風潮があります。生まれれば100%死ぬにもかかわらず、なるべく死というものを意識しないで、現実から逃げながら生きようとしているかのようです。この死を避ける風潮が、一人ひとりに不安を感じやすくさせています。無意識な不安感を持ち続けるとストレスになっていきます。しかし、自分の死をしっかり味わっていれば、幸福感を感じやすくなります。実際、死と向き合う経験をしている人は人生を楽しんでいます。人生は無限ではなく有限であることをしっかり意識して、後悔の少ない日々を送っています。昨年亡くなった元アップル社代表のスティーブ・ジョブス氏は「死は生命の最も素晴らしい発明だ。」と言い、さらに「今日が人生最後の日だったら、今日やろうとしていることをやりたいか?」を毎日問い続けた結果、とても有意義な日々を送れたと言っていました。私たちは素晴らしい死を迎えるために、一日一日を楽しく生きようとしているのかもしれませんね。
死をイメージできない方は次の質問をしてみましょう。
「自分の人生があと1週間だとしたらやりたいことは何?」
これは、自分が本当にどうなりたいのかを考える訓練になります。また、そこで湧いてきたやりたいことは、 あなたを育てる夢(目標)や希望になります。人は夢や希望を持つ事で未来を生きていく力を培っています。ゴールを決めれば楽しくなります。そして、幸せを感じやすい体質になれます。
「最終的には自分の意志が大切ですね。」池袋バランス力学整体院でゴールを決めて、希望を持って取り組んで結果を出した方は、このような言葉が自然に出たのでしょう。当整体院でできたなら、あなたの人生でもできるはずです。皆さまのカラダの不調や悩みを解消するお手伝いをすることで、皆さまの人生がより楽しくなるキッカケになれれば嬉しい限りです。
『あなたが最期まで元気でありますように・・・』
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
院長 山本浩一朗