2012年ばらんすだより
Vol.7 「幸せを感じやすい体質作り」
こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。
12月に入って寒い日が続いていますね。街を歩く多くの人の背中が寂しく見えます。確かに寒いことは寒いのですが、寒さと戦うことなく、また寒さを警戒して身を固めることなく、笑顔で背筋を伸ばしてご自身の機嫌を取って、上機嫌でいきましょう!
さて、前回のコラムで、人間は100%死ぬにも関わらず、生を「善」で死が「悪」という考えで「死を避ける風潮が人に不安を感じやすくさせている。」と伝えさせていただきました。現代の日本人は「悪」――いわゆるマイナスと考えられるものを観じることを恐れて、その感情にフタを閉じる傾向が強いようです。例えば、「嬉しい」はいいけど「悲しい」はイヤ。「楽しい」と「苦しい」も同様です。
そうするとどうなるか? 自分の気持ちをごまかす技術が上手になって、自分の感情に気付けなくなってしまいます。「悲しい」気持ちをごまかすと「嬉しい」気持ちも感じにくくなってしまいます。そのように自分の感情を見て見ぬふりをして現実逃避していると不安になっていきます。その不安が大きくなって耐えられなくなったとき、私たちは人を傷つける傾向があります。そして、その歪(ひず)みが様々な現象として表れます。人間関係(特に家族)、お金の問題。また、他人ではなく自分を傷つけて、心や体の不調。肩こり・腰痛などの慢性痛の人が年々増えているのは、このような傾向が一因になっているようです。
当たり前ですが、私たちには悲しみや怒りの感情はあります。やはり、出てきた感情は無視しないで、しっかり観じ尽くすことが大切です。誰もが幼少のころは、ほとんどの感情を観じ尽くしていたので不安や後悔は少なかったはずです。ただ、様々な影響を受けて大人になった今、悲観的な感情ばかり出てくる傾向がある方は何かを変える必要があるでしょう。変える方法は大きく分けて3つあると思います。
まずは、「思考」を変えることです。多くの人がこの方法を選んでいるようです。しかし、この方法は覚悟が必要になります。自分が観たくない過去の感情や認めたくない想いを観ることが必要になります。しっかり自分の心と向き合うことで自分の思考が変わって、心地良い感情を感じやすくなります。ただ、覚悟なく表面的に向き合っているつもりでやっていると「ムリなプラス思考」になりやすいです。悲観的な感情を無視して、上塗りするようにポジティブに考えようとすることで、多くの人が不安になっています。ですので、この方法だけで変える場合は、ある程度の覚悟がないと上手くいかない場合が多いです。
次の方法は「言葉」を変えることです。悲観的なことばかり口にしていると次第に心が病んできます。実際に病気にならなくてもストレスが溜まり表情に出てきます。意識的に肯定的な言葉を選ぶことを習慣にすることで、プラスの感情を感じやすくなっていきます。当たり前ですが、自分が発する言葉を一番よく聞いているのは自分です。自分に心地良い言葉を聞かせることによって、感じ方が変わってきます。ですので、悲観的な言葉を使う傾向のある方は、まずは心でどう思っているかを考えずにポジティブな言葉を使い続けてみましょう。実際、池袋バランス力学整体院でも、この習慣を身につけてから劇的に心身共に健康になる方がいます。
最後の方法は「身体」を変えることです。姿勢がよくないと感じる感情もネガティブになりがちです。逆に良い姿勢を保っていると感じ方が自然に変わってきます。例えば、胸を張ったままの状態で落ち込んでみてください。難しいでしょう? これは「あなたの『姿勢』に適した感情を創り出す」ということです。当整体院に通うことで「クヨクヨしなくなった」「前向きになった」などの心の変化が起こるのは姿勢がよくなったことが原因の1つです。また、顔の姿勢である「表情」も同様に関係しています。例えば、笑顔の状態で、とても頭にきたことを思い出して怒ってください。怒れないでしょう? つまり、あなたの意識に関係なく「あなたの『表情』に適した感情を創り出す」ということです。『幸福論』で著名なフランスの哲学者・アランは「幸福だから笑うわけではない。 笑うから幸福なのだ。」と言っていますね。さらに『呼吸』も変えると感情に変化があります。このように体の使い方は感情に大きな影響を与えます。身体の使い方を変えれば、自然に感情も変化します。この人間の性質、利用したほうがお得ですね。
ただ、いくら訓練してもマイナスの感情が無くなることはないと思います。悲観的な感情が出てきたときは、その感情をしっかり認めて観じてあげることが大切です。私たちは本質的に自分をごまかすことはできません。無視していると不安になって、さらにネガティブな感情が出やすい体質になってしまいます。私の勝手な想いですが、少なくとも池袋バランス力学整体院をご利用していただいている皆さまには「幸せ」を感じやすい体質になって欲しいと願っています。
おかげさまで、今年も無事に良い年の瀬を迎えられそうです。今年一年、皆さまから温かい励ましや笑顔など沢山の幸せをいただき本当にありがとうございました。現時点での私の力で精一杯お手伝いさせていただき、私自身、成長できたところもありましたが、まだまだ未熟なところに気付かせてもいただきました。本当にありがたいことです。今後も池袋バランス力学整体院は皆さまの健康のお役にたてるよう、ますます進化していきますので、来年も変わらぬ応援をしていただければ、無上の喜びです。
お体にご自愛くださり、良い新年をお迎えください。
『2013年があなたにとって素敵な1年になりますように……』
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
院長 山本浩一朗