池袋で結果が出ると評判の整体 バランス力学整体院

2011年ばらんすだより

Vol.7 「精神的自由を得るために」

2011-09-27

 こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。

 前回の手紙で紹介した私の母校、関西高校(岡山)が甲子園でベスト4の成績を残しました。秋の神宮大会では準優勝2回、春のセンバツではベスト4が2回ありましたが、夏の最高成績はベスト8が2回。今回が夏の最高成績です。監督、選手、関係者の皆さま、おめでとうございます!また、私がOBというだけで応援していただいた皆さま、本当にありがとうございます。準決勝では優勝した西東京代表の日大三高との対戦でしたが、東京生まれ東京育ちの方なのに「KANZEI」を応援してくれた方が何人もいて感激しました。私は準々決勝の応援に甲子園へ行ってきました。完勝した試合だったこともあり大いに盛り上がりましたが、無防備で観戦したため変な感じで日焼けして帰ってきました(笑)。ボロボロむける私の汚い肌を見られた方、失礼しました!

 さて、私事ですが、7月から講師などで呼ばれることが多くなりました。今まで学んだ情報をアウトプットする時期なのかもしれませんね。8月には「統合医療カンファレンス」という画期的な催しに整体師代表のパネリストとして参加させていただきました。テーマは「腰痛と肩こり」。いつもは周りの様子を伺いながら、欧米では常識になりつつある日本では非常識な「慢性的な痛みの概念」を伝えていますが、この参加者の方々は「心と体の関連性」を勉強されている人が多かったので、慢性痛に対する考えはほとんど同じで、どのようにアプローチしていくかを各治療家の代表の方々と話し合うことが出来ました。
 
 その中で多くの治療家の方が問題視していたのが「患者さんと治療家の依存関係(共依存)」。日本人の一般的な風潮として根強くあるのかもしれませんが、特に治療系ではこの傾向が強いと。自ら好んで、患者さんが治療家に依存し、さらに治療家が患者さんに依存させようとしている関係が多い感じがします。その結果、日本は世界一の患者大国に。欧米では2ヶ月に1度ほど病院に行くのに対して、日本人は1ヶ月に2回で約4倍。さらに薬に関しては世界でダントツの使用量。医師との依存関係のなかで、知らず知らずのうちに薬依存症の人が増えているが現状のようです。もちろん現在の医療システムなどの問題もありますが、病院にかかわらず、日本人全体の意識として「依存体質」の傾向があると言われています。
 
 依存関係は表面上、楽に感じることもあると思います。自分で決断しなくていいので、責任も発生しません。しかし、この関係を続けていくと被害者と加害者の関係になり易いです。思うような結果が出ないと、人のせいにして解決しようとするのです。無意識に自ら進んで被害者役を演じて、相手を無理やり加害者役に仕立てていることが多いようです。例えば治療では「先生のせいで私の体が良くならなかった」「いい技術を提供しているのに、患者さんのせいで良くならなかった」と。

 ですので、池袋バランス力学整体院では「依存関係」にならないように十分気を付けています。ご存知のように、初めて当整体院に来られた方には注意点として必ず伝えるようにしています。そのせいか、前回の手紙でもお伝えしたように「押しつけがない」と言う意見が多くなっているのかもしれません。多くの患者さんは同感して頂けるのですが、ごく稀に「先生、もっと私に強く指示してください!」という方もいます。おそらく、今まで通った治療院の先生と「依存関係」を経験して心地よいと思っていたのでしょう。もちろんこのようなお願いはお断りさせていただいています。それでよくなるのならいいのですが、依存関係はご自身で良くなることを放棄した状態になりますので、私の経験では治癒の邪魔にもなると思っています。

 日本人は一見、国やルールに忠実なようにも見えますが、国やルールに依存しているような感じがします。規則に従っているから自分は悪くないとか、国や政治が悪いとか、自分の決断も他人に任せたり……。これは、今に始まったことではありません。昔の人も同じようなことを言っています。代表的なのは、福沢諭吉。皆さまご存知の壱万円札に描かれている人です。彼は当時から、日本人の依存的な意識(お上意識)を改革しようと「独立自尊」の気概を持つよう勧めていました。独立自尊とは、「奴隷根性」(=依存心)を克服し、独立心を身につけろという考え方。まず自ら考え判断して、自分のことは自分で支配する(決断する)という姿勢を確立することが大切だと言っています。「独立の気力なき者は必ず人に依頼す、人に依頼する者は必ず人を恐る、人を恐るる者は必ず人に諂(へつら)うものなり。」は有名な名言ですね。(ちなみに私の母校・関西高校も福沢諭吉に感銘を受けて1894年に今の校名に変わったそうです。)

 そこで、精神的な自立に役立つ名著を2冊ご紹介します。まずは『学問のすゝめ』(福沢諭吉著)。今では現代語訳や漫画の書籍もありますので、ご自身が読みやすそうな本を選んでみるといいでしょう。
2冊目は『ツァラトゥストラ』(ニーチェ著)。私が10代の時に一番衝撃を受けた本です。有名な表現「神は死んだ」で宗教に依存する風潮を批判し、自ら創造する「超人」となり、地に足をつけてありのままの自己を生み出していかなければならないと説いています。
同じ時代に生きた東洋と西洋の思想家の代表的な著作。大きな時代の変換期と言われるいま、私たち現代人に役に立つかなぁ~と想って紹介させていただきました。

 精神的な自由を得るには、自分に責任を持つことが必要になります。責任や決断から逃げてばかりだと何かに支配された状態で自由にはなれませんね。精神的に自立していなければ、経済的に自立していても不安や共依存に陥って、なかなか幸せを感じることが出来なくなるでしょう。楽しい人生を送るには、相手に依存するのではなく、一人ひとりが自立していくなかで、お互い助け合って行くことが大切だと思います。微力ながら、池袋バランス力学整体院がそのお役にたてればと思っています。そのためには、まず私自身が日々精進する必要がありそうですね(笑)。

 『あなたがいつまでも元気でありますように・・・』 

 最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!

池袋バランス力学整体院
院長 山本浩一朗
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