2010年ばらんすだより
Vol.5 「悔いのない人生の生き方」
こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。
この頃の気候は、暖かくなったなぁ~って思っていたら、ひんやりしたりして……。毎日、着る服に迷われている方が多いようですね。気候を変えることは出来ないので、その日に合わせた服装を着ていくことが、体調管理の1つかもしれません。が、私は子供ようにいつもTシャツ1枚です(笑)。人それぞれ違うので、「今日は何着ようかなぁ~?」と迷っている方は、天気予報より自分の直感を信じて服装を選んでいくのもいいと思います。また、今春はこのような寒暖の変化の激しい中、ある地方では雪に桜というめずらしい景色や色々な芽吹きがいっぺんに折り重なって、思いがけない自然の美しい光景に出逢えることが多いようですね。この時期に自然と触れ合うのも結構いいのではないでしょうか。直感もより冴えると思いますよぉ~♪
さて、昨年この手紙でお伝えしましたが、私のおばあちゃんが旅立って約1年が経ちました。これで、私の祖父母4人すべてこの世から居なくなりました。人の死はいろいろなことを私に教えてくれている感じがします。1番感じるのは「悔いのない人生、満たされた人生を生きよう!」と想いださせてくれることです。では、悔いのない人生を送るためにはどうすればいいのでしょうか?
私は次の2つのことを意識して過ごすことが効果的だと思います。1つは「人は100%死ぬ」ということ。もう1つは「人はいつ死ぬかわからない」ということです。この2つのことを強く自覚して生きている人は、悔いのない生き方をされている人なのではないかと思います。この2つは当たり前のことです。でも、以前の私は、まるで命は無限であるかのように1日1日を無駄に過ごすことが多かったです。
人は死を見つめ、死を覚悟することによって、心身ともに健康になって、精神的にも自由になれるのだと思います。私は大好きなおじいちゃんが亡くなったことがキッカケで死と向き合い、ある時期から「今日が最後の一日かもしれない」「今日一日を自分の一生だと思って生きる」と少しずつ意識して生活できるようになりました。それから健康面も日々の充実度も大きく変わってきました。いつ迎えが来るのか分からないので、会いたい人には会いますし、もう二度と会えないかもしれないので、伝えたいことは伝えるようにしています。
私たち人間は、死を想うことによって、人生が有限であることの自覚を強め、生を全うする覚悟が定まるようです。ところが現代の社会は、死をタブー視してしまっている傾向がありますね。さらに、生まれれば100%死ぬのにもかかわらず、生を「善」、死を「悪」とした風潮があります。なるべく死というものを意識しないで、現実から逃げながら生きようとしているかのようです。そんな中、2008年に大ヒットした映画『おくりびと』には「死と向き合うことが大切だ」というメッセージが込められていました。この映画は主演のモックンこと本木雅弘さんが、インドを旅して、そこで死生観を考えることに目覚めたことから企画されたと言われています。彼は死について次のように語っています。
『簡単に言えば、死を意識すれば生が浮上してくるということでしょうね。別れを知れば、出会いという輝きがよりかけがえのないものに感じられると。つまり死に接することによって、今自分が生きていることの尊さを再認識できる……。大げさですがそういうことだと思います。』
いい言葉ですね。さらに、本木さんの言葉とインドというキーワードから2つの名言を思い出しました。
『死ぬ気があれば、自由に生きられる。』
『明日、死ぬかのように生きなさい。永遠に生きるかのように学びなさい。』
マハトマ・ガンジー(インド独立の父)
私たちは生まれた瞬間から確実に死に向かって生きています。だからといって、投げやりになるのではなく、死ぬ時期がいつであろうと、日々精進することが、人生を楽しくするコツではないでしょうか。
悔いのない人生を生きるためには、今日という一日、今この瞬間を精一杯楽しく生きるということに尽きるのだと思います。そのためには、まず一度、後悔してみることをオススメします。想像してみてください。「もしも、いま死んでしまったら、何を後悔するだろうか?」と。そして、本気で後悔してみてください。その悔んだ感情をしっかり味わって、「二度とこんな後悔はしない」と心に決めるのです。そう決断して生活していると、いつお迎えが来てもジタバタすることはないでしょう(そう言っている私が、実際はあたふたしたりして…(笑))。
今回は、現代のタブーを破って、死についてお話させていただきましたが、いかがでしたでしょうか? もしかしたら、私たちは素晴らしい死を迎えるために、一日一日を一所懸命に楽しく生きようとしているのかもしれませんね。
『あなたが最期まで元気でありますように・・・』
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
院長 山本浩一朗