2009年ばらんすだより
Vol.7 「入力情報を変えて健康に!」
皆さま、こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。
日本の四季の中で一番過ごしやすいと言われる秋になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。読書の秋、スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋……皆さまにとって、今年の秋は、どんな秋になりそうですか?私の場合、学びたいことがたくさんありますので、もっぱら“読書の秋”になりそうですが、今年は“芸術の秋”も意識していきたいです。音楽に絵画に……。せっかくですから、教養を深めてみようかと思っています。
さて、前回の手紙で「自分のカラダは自分で治す」と言う当たり前の考えをお伝えしましたが、それに関連するニュースが飛び込んできました。それは、特定保健用食品(トクホ)認定のエコナクッキングオイルの出荷停止です。健康にいい食用油だとずっと販売されていたのに、実はこのオイルによって健康被害が起きる可能性がある、ということです。トクホがついているから国の保証付きのオイルだと、特にお腹廻りを気にされている方は、わざわざエコナ製品を選んで購入されていたのではないでしょうか?トクホというのは、ご存じのように「自然の食物」や「自然な方法で製造されたもの」にはつけることができません。人工的に何かの成分を加えたり加工したりして、自然界に無いバランスの食べ物にしないと、トクホはもらえないのです。自然栽培で作られた野菜のほうが、よっぽどトクホだと私は思っていますが、残念ながらそんな自然のままの食べ物には厚生労働省はトクホの認定はしません。身体にいいと言われる成分を添加したり、人工的に加工したりしたトクホ製品。大きな視点にたつと、果たして、本当に健康にいいのでしょうか???そんなのだったら、自然栽培された美味しい野菜や、時間も手間もいっぱいかけて作られたお味噌やお醤油を買ったほうがよっぽどカラダにいいなって思います。
今回のこのエコナ問題。起こるべきして起こったことだと思いますし、トクホって何?ってことを多くの方が考えるキッカケになった“いいニュース”だと思っています。
大企業から流される情報、CMだけに自分の価値判断をゆだねていることは、とても危険なこと。これからの時代、自分や家族の健康を守ろうと思ったら、一人ひとりがもっと積極的に自分自身で勉強したりすることが必要になってくるでしょう。
ただ、健康を考えて口に入れるものは気をつけている方が多いのですが、目と耳から入ってくるものには無頓着な人が多いように感じます。口から入れたものは身体をつくり、目と耳から入れたものは心をつくるとも言われています。食べ物と同じように、見るもの、聞く音に気をつけることも大切だと思います。芸術家は、健康で長生きする人が多いと聞きます。なぜかというと、画家だと毎日美しいものを見て、音楽家は、毎日美しい音楽を聴いています。だから、彼らは長く健康でいられるのだと思います。
私たち日本人の多くは、用もないのに家に帰るとテレビのスイッチを入れて、付けっぱなしにしている家庭が多いと聞きます。この習慣は健康に良くないと思います。海外で生活している日本人の方が言われていました。「ときどき日本に戻って日本のテレビを見続けていると自分の頭がおかしくなるような気がする。誰と誰が付き合ったとか別れたとか、朝から晩までワイドショー番組のオンパレード。ずっと見ていると、こちらの頭だけでなく、マインドまでおかしくなるのを感じる。」と。
確かに日本人の知力や道徳力が低下している要因の一つにテレビ番組の質が上げられています。私たちは知らない間にそんなテレビ番組に慣れちゃっているから気づいていないだけなのでしょう。私自身はテレビをなるべく付けっぱなしにしないで、見たい番組だけ録画して観るように心がけています。特に気を付けているのが、ニュース(特に事件的なもの)を見ないようにしていること。あれほど心が病んでいく番組はないですから(笑)。そのせいか、最近の宿泊施設では、あえて部屋にテレビを置かないで、ゆっくり寛いでいただくサービスを行っているところも増えていますね。
見る、聞く、触れる、嗅ぐ、味わう。五感から入力される情報は大切です。
毎日、美しい景色や物を見て、美しい音や音楽や言葉を聴いて、心地よい肌触りのものに包まれて、心地よい香りを嗅いで、カラダが喜ぶものを味わったら・・・それだけで、幸せですよね。
さあ秋本番!?です。たまにはテレビと携帯電話とパソコンの電源をOFFにして、ふだん読まない本を読んでみたり、心安らぐ音楽を聞いたり、自然の豊かな場所を散歩して、四季の移り変わりを感じてみてはいかがでしょうか?
『あなたがいつまでも元気でありますように・・・』
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
院長 山本浩一朗