2007年ばらんすだより
Vol.2 「物語を感じながら食べる」
皆さま、こんにちは!
お世話になっています池袋バランスカ学整体院の山本浩一朗です。
前回の手紙の感想をたくさんいただき、ありがとうこざいました!
皆さまのお声で元気をいただき、単純な山本はまた書く気になりました。(笑)
さて、1月26日に私の母校・関西高校野球部が春のセンバツ大会に出場が決まりました。
パチ、パチ、パチ、パチ、パチ~!(拍手)
これで、5期連続の甲子園出場です。選手のみんな、そして監督、「おめでとぉ~!!」また、今期のドラフトでは3人のプ□野球選手が誕生しました。本当に後輩たちはスゴイです。しかし、甲子園に出場はしているのですが、あまりいい成績が残せていません。昨年の春は2回戦で「ハンカチ王子」こと斎藤投手がいる早稲田実業と引き分け、再試合で、2日にわたる熱戦の末、惜しくも敗れてしまいました。今年のチームは優勝候補ではないけど、投手がいいので好成績を期待しています。
この流れで今回は、私の高校球児時代の話でもお伝えしようかと思いましたが、いま話題になっている健康番組のデータねつ造の件で、私が感じたことをお伝えさせていただきます。
当整体院でダイエットのお手伝いをさせていただいているせいか、最近の健康番組での食材の紹介の仕方が、栄養価やダイエット効果がどうのこうのという傾向が強すぎる感じがします。その影響で、現代の日本人の食べ方が、栄養素や効果を気にしすぎて食べている人が多くなっているような気がします。正直そのような食べ方では、おいしくないし、カラダにも良くないと思います。
では、どのような食べ方が、おいしくカラダにも良いのか?それは「食べ物の中に込められた物語を感じながら食べる」ことが大切だと思います。えっ!?そんなこと関係ないでしょ!って思われる方もいるかもしれません。でも、ほとんどの方が無意識にやっている食べ方です。
例えば、この料理は○○さんという料理長が丹精こめて創った料理だとか、この野菜は「○○産」というだけでなく、更に誰が創ったか顔写真付で生産者まで教えてくれるお店がいま増えてきました。そういった創られた過程、ストーリーを感じながら食事をしている機会が何度かあると思います。
このように物語を感じながら食ぺているときは、同じ物でもとてもおいし<感じられると思います。ただ、私はそれだけでは足りない気がします。そういった食べ方でも十分おいしいのですが、食べ物を創っている人の背景だけを感じて食べられる方が私には多いような気がします。もっとおいしく感じて、更に体も喜ぶためには、「自然」のことまで感じて食べると良いと思います。 そこで、また私のおじいちゃんの話になります。(笑) 私が幼い頃のある日、水道水をコップで飲んでいました。(その頃は、浄水器やミネラルウオーターが普及していない時代です。)すると、おじいちゃんが「こ~ちゃん(私のことです)、何を飲んどるん?」って聞いてきました。「水!」と答えたら、おじいちゃんは教えてくれました。 「こ~ちゃん、これはただの水じゃないで。今日の水じゃ。空を見てみぃ~。山の上に雲があるじゃろ。その水は、はるか昔に雲から地上に降ってきて、地面にしみこんできた。それで土の中を長い時間がけて通って、大地のエネルギーを全部集めて、今日水道管にたどり着いたんじゃ。今日こ~ちゃんに飲んでもらうために、旅をしてきたんじゃ。その水はこ~ちゃんと深い縁がある水。それを意識せずに飲んだら、水ががわいそうじゃ。ちゃんと味わってやらんと。」 そう聞いてからコップの水を飲んだら、子供心に味が違うのがわがりました。本当においしかったです。私の顔色が変わったのを見て、おじいちゃんは微笑みながら言ってくれました。 「それが、この一日、この瞬間を味わって生きることじゃ!」
残念ながら、私はこのおじいちゃんの教えを常に意識できていません。(苦笑)
ただ、野菜ひとつにしても、大地の上で太陽を浴びて、大地の多<のエネルギーをもらって成長して、いま自分の目の前にある奇跡に感謝して食ベることは、同じ物を食ベたとしても全然違います。
自然が自分の休に同化していくのだという発想が、食ベ物をいただく原点だし、大切なことだと思います。マスコミの影響で、データなどに囚われて疲れている方がいましたら、もうこのあたりでやめてみませんか?
『あなたがいつまでも元気でありますように・・・』
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
院長 山本浩一朗