池袋で結果が出ると評判の整体 バランス力学整体院

Vol.5 「自己流に考えて行動するクセを直すヒント」

 こんにちは! バランス力学整体院の山本浩一朗です。

 梅雨明けして、夏本番。多くの人が経験したことのない暑い日が続いています。避暑地といわれていた地域でも、暑く感じられる日があるようです。この暑さを凌ぐために、標高の高いリゾート地に行くのもいいでしょう。またオリンピックや高校野球など家でスポーツ観戦するのもいいでしょう。前回もお伝えしましたが、個人的な過去の経験に頼りすぎて過信しないで、今のご自身の心身の状態と与えられた環境を考慮して、上手く付き合っていきましょう!

 さて、前回お伝えした「やりたいことを実現する最初の一歩」。「先生の科学との付き合い方。前回より深く理解できました」「私は頭でっかちになりやすいので、『自分のアタマを信じないで、実践してカラダに聞いてみる』という言葉が響きました」など、ご感想ありがとうございました。また、「私は特に仕事で自分の経験を基に物事を判断して、自己流に行動する傾向があります。そのクセを直すヒントはありますか?」といったご質問も。今回はその際にお話しした内容をご紹介します。

 まずは自分の経験を基に物事を判断するクセ。前回もお伝えした通り、人間は感情的には自身の体験をベースに考えたくなるものです。だから、ご質問をいただいた人のように、ほとんどの人はご自身の経験を基に行動する傾向があると自覚しておくことが大切だと思います。その傾向を認識していないと、自分というたった一人のサンプルしかないのに、自分の人生での経験こそが真実で正しいことだと勘違いしやすくなります。

 その点ヒントになるは、スポーツ。例えば、私が学生時代に熱中していた野球の日本の指導者は、ご自身の経験で教える傾向がまだ強いといわれています。しかし米国の指導者は、科学をベースに指導する傾向があります。

 日本人で最も科学を取り入れている野球選手といわれているダルビッシュ投手。彼は科学をどういう風に使っているかという質問に対して、「科学は自分がやっていることの客観的な部分を出してくれるので、感覚じゃなくて科学的な根拠をまず理解して、自分の感覚と照らし合わせながら課題を見つけて、改善点も出していくという形です」と答えています。

 またダルビッシュ投手は、「例えばコーチが『自分は現役ではこうだったから、お前はこうやるべきだ』という風になってしまうとおかしくなる。その人が何を言っているか、その言葉の意味を僕は絶対取るようにしています。目をつむってその言葉を聞いて、その文字だけを見たときに、『この人はちゃんとしたことを言っている』と思ったら信頼して聞きますし、いくら実績があっても『むちゃくちゃだな』と思ったら聞かない。自分はそういう風にしています」と。

 さらに日本で著名なプロ野球OBが科学的に間違った持論を展開した際に、「それは違う」と彼は発言していますね。これはOBの科学的に誤った持論に影響されて、日本で野球をしている人が間違った方向に進んでいくことを懸念して、未然に防いでいるのでしょう。

 ダルビッシュ投手のように指導者などの実績ではなく、科学的根拠があるかどうかで判断し、そのうえで実践して自分の感覚と照らし合わせながら、自身の課題と改善点を見つけていくという姿勢が、個人的な体験を基に考えたくなる傾向を弱めていくと思います。

 次に自己流に行動するクセ。特にビジネスの世界では、自己流に業務を進める人が多い傾向があるようです。学校では教科書をベースに学んでいたのに、社会人になると専門分野の科学などを勉強しないで、自分の感覚で仕事を進めがち。もちろん個人的な感覚で、上手く時代の波に乗っているようにみえる人もいます。ただ個人のセンスに頼ると、一時的で終わるケースが多いです。その点、長く時代の波に乗っているように見える専門職の人は、ご自身の専門分野を科学的に勉強している人が多いです。

 例えば、星野リゾートの星野佳路さんの考えは、自己流に行動するクセを治すヒントになると思います。星野さんは、次のように語っています。「私は経営職に就いた当初から自分が特別な資質を持っていると思っていませんし、自分の直感も信じていません。だからこそ、経営に科学を取り入れるべきだと考え、自社の課題に合った教科書を選び、教科書に書かれている通りに経営してきました。 私が使うのは研究者が書いた教科書で、その内容は例えば医学や化学と同じ科学の世界であり、正しさが証明されています。私は教科書を通して証明された法則を知り、それを経営に活用しているのです」。

 また、「直感に頼った経営は何をどうすればできるようになるのか分からないため、学ぶことができません。経営者のセンスに依存した経営は持続可能ではないと思います。世界中に研究者がいて新しい理論がどんどん生まれています。あくまでも教科書通りに進めることでミスを減らすことができます」と。さらに、「『教科書は正しくても、自社に当てはめられない』という場合は、よく読んでいないか、教科書でない本を読んでいるかのどちらかだと思います」と、徹底した「100%教科書通りの経営」が会社を強くするとのことです。

 ユニクロの柳井正さんは経営方針の徹底を重視していて、「会社で『自分の個性が発揮できない』とこぼしている人は、確実に失敗します」と語っています。また、「会社の経営戦略というのはサッカーなどのチームの基本戦術と同じ。個性を尊重しろというのは、サッカーでチームの基本戦術を守らずに勝手にプレーしますと宣言しているようなもの。そんな選手は、能力に恵まれていてもチームが強くなるためには不要なのです」と。さらに、「勘違いを正すことができる上司は、組織の中でプレーをするために必要なルールをしっかり把握している人。勘違いを正すことに反感を持つ人がいるかもしれませんが、ルールに無頓着な上司より筋の通った上司です」と。

 ただ補足として、「意見を自由に言える社風は大切。社長の指示した通りにしか行動できない会社は、誤った方向に進んで間違いなく潰れます」とも。スポーツの世界では競技のルールやチーム方針を理解して、プレーを向上させていくことを当然だと思っている人が多いですが、仕事になると会社の方針より「自分らしさ」を優先して、自己流で業務を進めて成果が出ない人が多いようです。

 組織に所属している人は、まずその組織の中でプレーをするために必要なルールをしっかり把握すること。そして理解できないことは、質問する。所属先のルールを把握したうえで懸命に働けば、自己流になりづらくなると思います。そして前回もお伝えしましたが、同じようにやっても一人ひとり心身の感覚が違いますので、結果的には他人と違うオリジナルな形で個性が出ているでしょう。また所属先の理念などをしっかり把握したうえで、懸命に業務を行ったけど、どうしてもご自身が合わせることができないのであれば、違う組織に移った方が双方にとってプラスだと思います。

 当院が扱う「慢性的なカラダの不調」は、ご自身の経験を重要視する傾向が強いです。その傾向は患者さんだけでなく、治療家や医師にも根強い人が多いので、仕方ないともいえます。さらに日本の科学者の多くは、科学者以外の人にわかりやすく話すのが苦手。反対にメディアで有名な専門家といわれる人は話が上手いけど、科学的根拠を無視して持論を話す人が多い傾向があります。このような環境だと注意深く情報を処理しないと、話が上手い人の情報を信じやすくなってしまいます。だからスポーツ選手などは、信頼できる専門家にサポートしてもらうケースが多いですね。

 私が「慢性的なカラダの不調」に関して皆さまにお伝えしていることの多くは、根拠が高い情報を基に、生活の質が向上するように一人ひとりに合わせて翻訳している内容です。ただ一人ひとりの心身の状態は違いますので、エビデンスの確実性が低い情報でもその人に必要だと思ったら、その旨をお知らせしたうえでお伝えするようにしています。

 また当院の価値観「カラダの悩みを2人3脚で根本的に解決するこで、あなたの生活の質と幸福度の向上に貢献し続ける」と合わない人もいます。今の日本の風潮に強く影響されて、「治してほしい」、ツラい症状にとらわれすぎて「症状改善が私の幸せ」といったような状態のままだと、症状の性質上 症状改善は困難です。ただ初めてご来院した時はそんな状態でも、プログラムを実践していくうちに気持ちが変化して当院の価値観を共有できると、プログラムを徹底するようになって、ご自身の感覚に落とし込んでいく人が多いです。

 日本は慢性的なカラダの不調を間違った情報で認識されている状況。根拠に基づいた情報をお伝えすると、間違いを正されているように感じて反感を持つ人もいます。ただその際は、私の伝え方に改善の余地があると思っています。今後も最新のエビデンスをさらに分かりやすくお伝えすることで、皆さまの生活の質がより向上するようにお手伝いさせていただきますので、引き続きお付き合いいただければ幸いです。

 『あなたがいつまでも元気でありますように・・・』

 最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!

池袋バランス力学整体院
院長 山本浩一朗

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