Vol.8 「イヤな現状を変える5つのポイント」
こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。
今年も残りわずかになりました。日本では年末に大掃除をする風習がありますね。これは平安時代の宮中で、12月に1年間蓄積した自宅のホコリや煤を落として神様を迎える「煤払い(すすはらい)」という行事が行われていたのが由来だといわれています。また、新年に来る幸せの神様と言われている歳神様を迎えるためで、歳神様に失礼がないように家の中をキレイにして清めるためとも。こうしたことから、年末に家を大掃除しておくことが大切だと言い伝えられているようです。
健康的には家の中がぐちゃぐちゃな空間だと、息が詰まってココロも同じような状態になりやすいもの。ココロからスッキリさせるのは難しいケースが多いので、年末までに片付けられないという人は、ご自身やご家族の健康のために、旧暦の大晦日といわれる節分までにご自身が気持ちよくなるスッキリした空間に整えることをオススメします。
さて前回は、『カラダの不調をつくりやすい人の3つの口グセ』をお伝えしました。3つの口グセは「存在否定」「マイルールの強要」「現実逃避」。多かったご感想は、「以前の私は○○の口グセで、自分を苦しめていました」といった内容。何度か紹介していますが、私が苦しんでいたときは「現実逃避」。「できる」「大丈夫」と過度なポジティブ思考を続けて、カラダに不調をつくっていました。
また、「使う言葉を変えるだけで、なんでこんなに効果があるのですか?」、「言葉を変える以外に行動を変える方法はありますか?」といったご質問もいただきました。今回は、その際にお伝えしたことをご紹介させていただきます。
私たちは日々の生活で、様々な結果を得ています。その中には、ご自身にとって都合の良い結果や、都合の悪い結果がありますね。結果自体は、自分でコントロールできません。自分でコントロール可能なのは行動。結果は行動で決まるとよくいわれていますね。つまり現状を変えたいのであれば、今までと違う行動をすることが大切。行動を変えることで、結果のパターンが変わる可能性が高まります。
ただ行動を変えることが、難しいケースもあります。ご自身にとって都合が悪い結果が続いていたとしても、今までと違うことをするには勇気などのパワーを要するから。そこで簡単に行動を変える方法として、使っている言葉を変えることを前回紹介しました。日常で使っている言葉を変えると行動が変わりやすくなるのは、「言葉≒思考」だから。
私たちは日々使う言葉によって思考パターンが決まって、知らず知らずのうちに信念をインストールしています。その信念に基づいて、目の前に起こることに対して意味づけをしています。そして、その意味づけに基づいた感情が自然に湧いてきます。さらにその感情をベースに、行動をする傾向があります。人は感情で動くともいわれていますね。
自分が持っている信念や考え方を変えようとしても難しいですが、言葉を変えるだけで行動が変わるので、この方法はお手軽。しかし、ご自身の信念に固執するあまり、言葉を変えづらいケースもあります。たとえ、自分が持っている信念で自身を苦しめているとわかっていたとしても。また言葉を無理やり変える方法だけでは、過去の私のように限界があります。そのようなケースでは、何を変えればいいのでしょうか?
思考が感情に影響するように、思考に影響を与えているものがあります。その根源は、「五感」。私たち人間は、環境の情報を五感で認識して、五感で入力した情報を記憶と参照することでイメージして思考をする傾向があります。だから、言葉を変えることが難しかったり、限界を感じたりしているときは、環境を変えることで行動が変わりやすくなります。
わかりやすいのは、住環境を変えること。例えば、清閑な住宅街と騒音や異臭がある住宅では、五感で認識する情報が異なりますね。また人間関係も影響します。例えば、「悪口を少なくしたい」と強く思っているなら、最初はとても居心地が悪くなるかもしれませんが、悪口をあまり言わない人や悪口を言い合うことが嫌いな人としか付き合わないようにすれば、自然と考え方が変わって行動が変わってくるでしょう。さらに自然災害によって、考え方や人生観が変わる人もいます。実際「東日本大震災」をキッカケに、ご自身が大切にする価値観が変わって、行動が変わったという人がいますね。
ただし災害は偶発的ですし、住環境や人間関係を一気に変えることができる人は少数派だと思います。そこで簡単に五感で認識する情報を変える方法として、においを変えること。鼻は脳と直接つながる経路なので、香りで記憶が変わってきます。さらに音も大事。部屋にいつもと違う音楽を流す時間をつくってもいいでしょう。
ただ屋内の香りと音などを調整しても、健康面で本物の自然と同等の効果は得られなかった研究結果もあります。ですので、森林浴に限らず定期的に旅に行くことがオススメ。特に一度も行ったことがない場所に行くと、未体験の情報を五感で認識できます。物理的に難しい人は近場の知らない場所でもいいですし、いつも通っている道を変えるだけでもいいでしょう。
先述した通り、結果が得られるまでには下記の5つのステップを通過するといわれています。
①五感入力:環境の情報を五感で認識 → ②イメージ:五感で認識した情報を記憶と参照 →
③思考:記憶と参照して意味づけ → ④感情:意味づけにより感情が湧く → ⑤行動:感情をベースに行動
①~⑤を通過することで結果が得られるので、ご自身にとって得たくない結果が続いているときはこの5つのポイントのどれか、もしくは複数を変えれば、現状が変わる可能性が高まります。
「五感入力」を変えるには、目の前で起きていることのどこに焦点を当てるかが重要。私たち現代人が重視しがちな視覚と味覚を休めて、鼻と耳に入れるものを大切にされるといいでしょう。脳は物事をイメージとして記憶しているので、「イメージ」を変えるには、ご自身にする質問を変えると効果的。どんな質問をするかで、現実は変わるともいわれています。質問という検索ワードを変えて、脳に直接アクセスして答えを導き出すことで、イメージを書き換えられます。「思考」を変えるには、口グセを変える。また場合によっては、ご自身の思い込みが生まれた出来事を思い出すことで、今の自分にとって不要な思い込みを捨てることができます。湧いてきた「感情」は変えることはできないので、寄り添うことが大切。自分の感情にしっかり向き合って、ココロの声を聴くことで、感情のパターンが変わる可能性が高まります。自分の思考や感情に逆らってでも、今までと違う「行動」をすれば、問題の起こるパターンが変わってきます。
バランス力学整体院が扱う「慢性的なカラダの不調」は、多くの人にとって不都合な結果。その結果を変えるための選択肢の1つである当整体院では、先述した現状を変える5つのポイントを意識しています。
「五感入力」は、リラックス効果が高いという研究結果がある天然のヒノキオイルや、瞑想と同等の効果があるヒノキでつくられたヒーリングベッドで自然にリラックスできる香りに。また人間の体内リズムに合わせたヒーリング効果が高い音楽を流しています。さらにプロに依頼して、院内の地場の調整もしています。「イメージ」は健康に導く質問を自問することで、向かっている方向を修正するようにサポート。「思考」は、前回紹介したちょっとした言葉づかいを変えること。「感情」に寄り添えるように、自分の感情に意識を向けて、アタマではなく、ココロの声を聴くメニューをご提供。「行動」は、簡単な改善法をとにかく実践するように応援させていただいています。
苦手な分野がある人もいますが、プログラムを実践されて大きく変わる人もいます。環境を変えることがベストだと判断して、「引っ越しました」「転職・独立しました」、さらに「パートナーと離れました」という人も。逆に「不満だらけだった今の職場環境が、とても恵まれていることに気づきました」「パートナーの大切さがわかって、尊重し合える関係に変わりました」という人もいます。
バランス力学整体院をご利用されて様々な変化がありますが、一番多く聞くのは、「自分が思っていること・感じていることに気づけるようになった」といった内容。さらに、「他人に自分の意見を冷静に伝えられるようになりました」といった変化のご報告も。
今までご自身を大切にしていないで過剰に我慢して自分の気持ちをごまかしたり、自分が思っていることに気づいていない状態で感情に任せて自己主張したりしていたのが、当整体院のプログラムがキッカケで変わっているようです。これも皆さまが、「これで効果は出るの?」という想いを持ちながら、行動を変えた結果です。
今後もバランス力学整体院は皆さまがより健康に生活していくキッカケになれるように精進していきますので、来年も引き続き応援していただければとても嬉しいです。
『あなたにとって2024年が素敵な年でありますように・・・』
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
院長 山本浩一朗