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Vol.3 「幸福度を高める3つのステップ」

 こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。
 
 4月に入って、日常が戻ってきた雰囲気になってきましたね。いままでコロナ禍の影響で控えていたこと、例えば会いたかった人、行きたかった場所、やりたかったことなどあれば、行動に移せる時期だと思います。ただ新型ウイルス以前の生活に戻ることはありません。時代は常に変化していますので、過去を回想しても何も進みません。過去の経験は学びに変えて、自身の価値に基づいて今できること、やりたいことを行動することで、未来を創っていきましょう。

 さて前回は、『脳が不調になる孤独の対処法』をお伝えしました。その後に2022年の調査結果で、孤独感があるという日本人が40%を超えたと日本政府が発表しました。様々な要因があると思いますが、コロナ禍とスマホの長時間利用で人との接触機会の減少が大きな要因だと考えられます。

 そして、今回もご感想をいただきました。「たしかに孤独を感じているときは、何もないのに警戒心が強くなります」、「人間にはスマホよりスキンシップが大切ですね」・・・・・・などなど。また、「ココに通っていることが、孤独の対策になっています」という人も。さらに、「脳の不調を防ぐ生活習慣をしたうえで、幸せに生きるためには何が大切ですか?」といったご質問も。今回は以前の内容を踏まえて、私なりにご質問に応えた内容をお伝えします。

 以前のコラムでお伝えした『幸せに生きる2つの方法』。1つ目の幸せに生きる方法は、幸せを妨げることを避けたり排除したりすること。科学が発展した現代でも「何が人間を幸せにするのか」を完全に言い表すことはできていません。しかし人間の幸せの妨げになるものはある程度特定できますので、その状態を避けることさえできれば自然に幸せを感じやすくなっていきます。

 また、多くの神社の神殿の前に「神拝詞」が書いてありますね。「祓え給い 清め給え・・・・・・」と。幸せの前に、まず「災いや不幸を取り除いてください」と。昔の人もわかっていたように、不幸な状態から脱してからでないと、幸せは感じづらいものです。

 2つ目は、あらゆる感情が訪れて去っていくことを許可しておくこと。私たち人間は、「人生には痛みを伴う」という現実から逃れる方法はありません。現実と向き合わずに、目の前の苦しみから目を背けることを続けていると、生きていくこと自体が苦しくなっていきます

 現代の風潮では、苦しい精神状態のまま手軽に感じられる「快楽」というインスタントな幸せを、常に求めている人が多い傾向があります。しかし常に幸せであり続けることを追求することは、非現実的で不可能なことを目指しているので、もっと辛くなって不幸を感じやすくなるので逆効果です。

 では、何を追求することが幸福につながるのでしょうか? 先述した通り、幸せを言語で表すことは困難ですが、抽象的な例として挙げることはできます。幸せを3つに分けると、「快楽」、「夢中」、「意味」。これは元全米心理学会会長のマーティン・セリグマンが膨大な調査研究の結果、幸福は3つの要素からなると結論づけた内容。その考えをベースに「幸福度を高める3つのステップ」を私なりにお伝えします(※3つのステップは同時進行でもOKです)

 まず現代に多い快楽を得るドーパミン的で刺激的な状態が幸せという考えを、オキシトシン的な穏やかな状態が幸せという考えに変えて行動すること。オキシトシンは心身が触れ合うことで相互に分泌されるホルモン。脳内ホルモンは現代でもわからないことが多いですが、オキシトシンは愛着を深め成長を促すだけでなく、ストレス反応を弱める、 情緒を安定させるなどの効果があるといわれています。

 オキシトシンはドーパミンに比べると刺激が弱いですが、反動でイライラすることもないのが特徴。食事だと刺激的なジャンクフードではなく、薄味の和食。毎日あたり前のように見たり聞いたり触れたりしているものを、深く味わうことができる状態です。「快楽≒幸福」という風潮に流されることなく、快楽はほどほどにして、幸福のバランスを整えることが大切です。

 その考えで行動できるようになれたら、夢中になれることをみつけること。快楽は一時的な楽しさ。夢中は楽しさを忘れるほど没頭した状態。この状態は、「フロー」や「ゾーン」と呼ばれています。何かに夢中になっているときは、楽しいという感情がありません。対象と一体化して無我の状態になって、時間の感覚もなくなっています。瞑想や当整体院のヒーリングベッドでも感じられる状態です。このとき脳内では、前回お伝えした鎮痛作用があり幸福感を覚えるエンドルフィンが放出されているといわれています。夢中になっていると、いつの間にか時間が経っていたという経験をされた人は多いと思います。

 ただし時間を忘れてギャンブルやSNSなどにハマっているときは、快楽に飲み込まれて止められない依存的な状態なので、ここでいう「夢中」とは違います。ただいくら頭で考えても夢中になれることかどうかは、やってみてからでないとわかりません。まず何でもいいから、様々なことにチャレンジしてみることが、夢中という幸せを感じるために必要な第一歩です。

 さらに夢中になれることができたら、自分の人生に意味をつけること。このコラムでお伝えしている「価値」の人生版のようなものです。快楽、夢中、意味。セリグマンはこの3つの中で最も幸福に大きな影響を及ぼすのが、「意味」だと。

 また書籍『夜と霧』で著名な精神科医のヴィクトール・フランクルは、4つの強制収容所に収容されていましたが、いかに気力を振り絞って生き延びたのかという質問を受けたとき、ニーチェの言葉を引用して「生きる意義を1つでも持つ者は、いかに生きるかという問いのほとんどに耐えられる」と答えています。

 ポイントは、自分の人生の意味や意義を見つけるのではなく、ただ勝手に意味をつけること。そもそも私たちの人生で起きることに、意味などありません。だから、私たちホモサピエンスがヒト属で現存する唯一の種になれた主因といわれている「ウソを信じられる能力」を、自分の人生が充実するように上手く活用すればいいのです。そうすれば、どんな苦労や災難に直面しても、自分の人生にとってプラスに結びつけることができます。

 また人間という生物が得意なことは、協力すること。この能力が高いことで、戦闘能力の弱い人類は生き延びています(その反面、どの生物よりも孤独に苦しむことになりましたが・・・・・・)。人生の意味を持って行動することで、何かしら役に立つことができるかもしれません。

 さらに別の研究では、幸せは「人生の方向性に対する満足度」と定義されています。つまり幸せというものは、常に最高の気分でいられることではなく、長期的に人生に意義を感じられるかどうかがカギ。この研究結果の定義に賛同できて、幸せになるために最大限の努力をしたいなら、いかに幸せを無視して生活することが重要だと私は思います。幸福感は意義を感じられることに没頭したときに、たまたま生まれる「おまけ」。幸せを気にしないで生活する方が、充実した時間が多くなるでしょう。

 もう気づいている人もいると思いますが、バランス力学整体院の「痛み改善プログラム」も似ていますね。プログラムでお伝えしていますが、症状改善のためには、悩んでいる症状を治すことを追求しないことが重要です。この方法は多くの患者さんと向き合った私の経験で効果が高かったので、ご提供していました。

 ただ後に、他のところでも行っていることを知りました。世界最先端の腰痛治療をしているといわれているオーストラリア・シドニー大学です。シドニー大学では、「腰痛を治そうとしてはいけません」とプログラム中に何度も注意しているとのこと。

 なぜ症状を治そうとしない方が、結果が出るのか? 治そうとすればするほど、症状への意識が強くなり、恐怖が高まってしまう傾向があるからです。さらに治そうという気持ちが強ければ強いほど、症状が強くなる傾向もあります。幸せも同じ。幸せになろうと思えば思うほど、「今の自分が幸せではない」という認識が強くなってしまいますね。

 当整体院で症状の改善だけでなく、幸福度が高まっている人が多いことは、私にとって喜ばしいことです。そんなご報告を受けたときは、私が勝手に意味づけたバランス力学整体院の価値観「カラダの悩みを2人3脚で根本的に解決することで、あなたの生活の質と幸福度の向上に貢献し続ける」に対して、満足な体験になります。皆さまは私に感謝の気持ちを伝えていただいていますが、その気持ちが私にとって最高のプレゼントです。そのプレゼントを受け取ったときは、おそらく私の脳内にオキシトシンが分泌されているでしょう(笑)。

 今後も皆さまがさらに健康で穏やかな幸福を感じやすい体質になっていくことで、私の人生の満足度も高まるだろうと思っています。もちろん、追い求めることはしませんが・・・・・・。

 『あなたがいつまでも元気でありますように・・・・・・』

 最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!

池袋バランス力学整体院
院長 山本浩一朗
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