Vol.1 「過度に緊張してしまう3つのパターン」
こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。
首都圏では雪が積もったりするなど、例年より気温が低いようですが、いかがお過ごしでしょうか? 私自身は、体がこの寒さに適用しようとしたためか、鼻水がよく出ていました(笑)。鼻水は正直煩わしく感じますが、環境の変化や体調不良を教えてくれるシグナルにもなる頼もしい存在と考えてみてもよさそうですね。
そして、この季節から花粉症で苦しむ人が日本で多くなっています。この国民病ともいえる花粉症ですが、バランス力学整体院では花粉症を持つほとんどの人が症状を改善しています。科学的な検証はありませんが、重度の食物アレルギーなどを持っていなければ、当整体院のプログラムを実践すれば改善しています。もし、花粉症でお悩みの方がいましたら、簡単なアドバイスをさせていただきますので、是非お声をかけてください!
さて、皆さまにご案内していましたが、先日テレビに出演させていただく機会がありました。観ていただいた方から「とてもわかりやすかったです」、「落ち着いて話していましたね」・・・などなど、ご感想をいただきました。ありがとうございます! 10分程の出演の中で、出演者やスタッフの方々のおかげで、1つのコーナーとして巧くまとまったと思っています。
全国生放送でしたので、もっと緊張するかと思っていたのですが、予想以上に少ない緊張で臨むことができました。そのせいか、「なんで、緊張しないで話せるのですか?」というご質問も。今回は、そのときにお答えした私なりの「過度に緊張しない秘訣」をお伝えさせていただきます。
強く緊張するパターンは大きく分けて3つあると思います。まず1つ目は、「よりよく自分を見せよう」といった想いが強いときです。この気持ちが強くなる傾向がある人は、自己否定感が強いケースが多いです。今の自分は本当の自分じゃなく、理想像の自分が本当の自分だと思っているのです。心理学などでは、次のように表現されます。
・being self = いま存在しているありのままの自分
・becoming self = なりたい理想の自分
上記2つのギャップが大きければ大きいほど、苦しくなります。例えば、バリバリ仕事をしていて、「本当の自分はもっと能力が高い。もっと出来るはずだ!」という想いが強い人。このような人は、逆に言えば「今の自分はダメ」という気持ちが強くなっています。そして、常に今の自分を責めている状態が続き、「自分=ダメ」という考えがご自身の信念になりかねないです。
しかし、本人はその気持ちに気づかずに、「本当の自分はすごい」と思っています。このように、日常に無理して理想の自分を持ち込むと、空回りして精神的に苦しくなり、人間関係にも歪みが生じる場合もあります。先程の例ですと、「本当の自分はもっとできるはずなのに、会社(上司・同僚・部下)のせいで能力が発揮できない!」と本気で思ってしまうこともあるでしょう。そうなれば 、被害者意識が強くなったりして、不機嫌になってイライラすることが多くなり、日常生活でも落ち込んだりして辛い場面が増えてきます。
以前のコラムでもお伝えしましたが、「本当の自分≒今の自分」です。自分の本音を表現したいけど出来ていないのであれば、その思い通り出来ていないのが「今の自分」であり、「本当の自分」なのです。私自身は人前で話をするときは、聞いている人にわかりやすく伝えたいといった想いはありますが、自分以上の能力を発揮しようとは思っていません。今の自分ができる範囲でお伝えしようと思っているので、過度な緊張はしづらいのだと思います。
その点、明石家さんまさんは素晴らしいです。彼は、落ち込んだことがないと言います。さんまさんは、「落ち込む人≒過信している人」と表現しています。「己を過信しているから落ち込むだけ。俺は何があってもこんなもんやと思っているから落ち込まない。『できたはずなのに』とか。ストレスとか溜まる人もみんな過信している」と。たとえ失敗したと感じたときでも「『俺はまだまだ。ここまでか』と思って生きている」と言われています。さんまさんの生き方はマネできませんが(笑)、とても参考になる考え方ですね。
そして、2つ目は緊張感と闘うケース。緊張感を排除しようとして、余計に緊張してしまうのです。スポーツの世界では、肉体をリラックスさせるため体の力を抜くことで、パフォーマンスを高めていきます。ただ、精神は集中しています。集中している状態は、周りのことに脇目もふらず、一心に目の前のことだけを見たり取り組んだりしている状態だという考えが一般的なようです。しかし、何か1つのことにフォーカスしているのが集中している状態ではありません。優秀なサッカー選手はボールを凝視したりはしていませんね。一点だけに集中しすぎると、周りが見えなくなってしまいます。 周りが見えないときは何かにとらわれた状態ですから、高いパフォーマンスは発揮しづらくなります。
集中している状態とは、ほどよい緊張の中に余裕やリラックスが共存している状態のことです。だから、スポーツで自分の能力を発揮するためには、プレッシャーや緊張は必要だとも言われています。先ほど挙げたさんまさんも、出演中には緊張していると言われています。私自身は、今回のテレビ出演で緊張していました。その時に、私が緊張感をジャマなものとして扱えば、自分の中で格闘が始まったかもしれません。緊張している自分を優しく受け入れて、緊張感と上手く付き合っていくと、過度に緊張が高まることはないと思います。
最後の3つ目は、準備不足による緊張。スポーツ選手はよく練習します。練習するのはもちろん技術の向上のためもありますが、一番効果が大きいのは、不安を最小限にすることです。「ここまでやったから大丈夫」という精神状態です。ただそうは言っても、闇雲に努力しても結果は伴いません。練習で技術を向上させて、パフォーマンス向上につながる食事・睡眠・休息を取ることで、自然にベストを尽くせると思える状態にもっていくのです。
テレビ出演する私は、台本の流れを把握することが大切だと判断して、しっかり体に覚えこませました。本番ではほとんど台本通り話さなかったのですが、流れを理解していたので、少ない不安で臨むことができました。ただ、私は出演前に1つのテクニックを使いました。それは、皆さまご存知のタッピング(EFT・PFT)です。前述した花粉症改善にも効果的なテクニックです。緊張や不安がある自分をそのまま認めてタッピングすることで、身体が緩み、さらに集中も高まったと思います。
今回は、過度に緊張しない3つの方法を私なりにお伝えしましたが、身体の痛みの改善も似ていますね。
①今の健康状態(現実)を受け入れること ⇔ 「若い頃は○○だったのに」、「もっと健康になれるはずだ」
②体の痛みを排除しようとしないこと ⇔ 「何が何でも痛みを治したい」、「痛みさえ治れば○○できる」
③決めたら結果を考えずに行動すること ⇔ 「結果が出なったらどうしよう」、「治す気はあるけど・・・」
上記の右に記した体の症状を改善する妨げになる気持ちは、痛みに悩んでいるときは多少あると思います。その気持ちを自分自身が持っていることだけでなく、改善の妨げになっていることに気づくことで、どんどん改善に向かっていきます。バランス力学整体院のプログラムを受けたほとんどの方は、そのことを体感されたと思います。この経験は健康だけでなく、様々なことで応用できます。ですので、当整体院で身体の状態を改善するコツを掴んだことで、仕事や人間関係などでも好転されたというご報告が多いです。私は少しサポートさせて頂いているだけですが、本当にうれしい瞬間です。ありがとうございます!
こんなことをお伝えしている私ですが、これから必要以上に緊張することがあるかもしれません。そのときは、素敵な体験としてしっかり味わってみようと思います。実際にはそんな余裕はなく、ジタバタしているかもしれませんが・・・・・・(笑)。
『あなたがいつまでも元気でありますように・・・』
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
院長 山本浩一朗