Vol.4 「幸せになる欲の探し方」
こんにちは! 池袋バランス力学整体院の山本浩一朗です。
東京も梅雨明けしたようですね。梅雨時の快晴は湿気を強く感じたので、私は少し不快な気持ちになりました。そして「梅雨のときは雨がいいな~」と言っていました。「天候に文句を言っても変わらないので、与えられた天候を受け容れていきましょう!」といっている本人がこの様です(汗)。
そして、夏本番ですね。今年はオリンピックもありますが、夏と言えば、私の場合は高校野球。我が母校・関西高校は2年連続で夏の甲子園出場を逃しました。私がOBというだけで、結果をチェックして応援していただいた方もいました。本当にありがとうございます!すでに新チームでの活動が始まっていると思いますので、引き続き応援していただければとても嬉しいです。
さて、前回のコラムで「幸せになる欲・不幸せになる欲」についてお伝えさせていただきました。「欲はダメだという思い込みが心の奥にあったことに気づけて良かった」、「欲を持って生きる大切さがとてもわかりやすかった」、「自分の欲がスッキリ整理できた」・・・・・・などなど、色々なご感想をいただきました。ありがとうございます!
また、「欲求が大事なのは頭でわかったけど、自分のやりたいことを抑えるクセがなかなか抜けない」、「自問自答しても自分の欲がわからない」といった貴重なご意見もいただきました。欲求を満たすことは、生きていくことや成長していくことに必要不可欠なことですが、「欲=悪」という価値観を長く持っていた人が、欲を満たしていくことはある意味怖いことだと思います。焦らないで徐々にご自身の欲求に気づいたり、無理なく欲求を満たしたりしていけばいいと思います。
では、そのためにはどのようにすればよいのでしょうか? 前回お伝えした方法以外にも、様々な方法があると思います。まず、自分の欲求に気づくために、いま自分が満たされていない欲求を探してみるのもいいでしょう。その際は、アメリカの心理学者アブラハム・マズローが唱えた「マズローの欲求5段階説」が参考になると思います。マズローは、人間の欲求を五段階に分類しました。簡単にまとめると下記のようになります。
1.生理的欲求 :生命維持のための食欲・睡眠等、生きていくための根源的・本能的な欲求。
2.安全欲求 :健康で安全・安心な暮らしがしたいという欲求。
3.社会的欲求 :会社、家庭などのグループでの居場所が欲しい、仲間が欲しいという欲求。
4.承認欲求 :他者から認められたい、尊敬されたいという欲求。
5.自己実現欲求:自分の持つ能力や可能性を最大限発揮して、自分を表現したいという欲求。
*マズローは下位(小さい数)の欲求が満たされてからでないと、上位の欲求は生じないという説を立てました。
現在では、人はこれらすべての欲求を段階的ではなく、ほぼ同時に追求するともいわれています。
例えば、強い孤独感があるときは、「社会的欲求」が満たされていない状態です。逆にいえば、「仲間が欲しい」という強い欲求があるともいえます。そんなときは、友達や家族と話をして仲間がいることを確認してもいいですし、自分の好きな分野、例えば歌を歌うことが好きであれば、カラオケやコーラスのサークルに入るなどして、欲求を満たすことにつながる行動をしてもよいでしょう。
また、自分は他人に役立つような価値がないと無力感が強いときは、「承認欲求」が満たされてない状態なので、「認められたい」という強い欲求があるといえます。そんなときは、「何かを成し遂げたい」という意欲がありますので、目標を立てて行動に移せばいいでしょう。例えば自分の得意な分野、全例と同じ歌であれば、ヴォイストレーニングで技術を磨いて、人前で発表する目標を立てるなど、欲求を満たすモチベーションにしてもよいでしょう(前回のコラムでもお伝えしましたが、「仲間の数」や「承認度合」を他人と比較しすぎることは「欲求」ではなく「欲望」になるので、苦しくなります。ご注意を!)。
もちろん、すべての欲求どおり行動に移す必要はないと思います。自分の欲求に気づいて、「今の自分にはこんな欲があるのかぁ~」と自分を客観的に見つめてみるのもいいでしょう。そのなかでも、「~したい!」と強い欲求があるものを選んで、欲を満たすように実行していけばいいと思います。
また、欲を忌み嫌っている傾向が強い方は、小欲的ではなく大欲的に考えてみると欲を満たしたくなる傾向があります。小欲はいわゆる我欲。自分だけの欲です。例えば、「お金持ちになりたい」は小欲です。大欲は自分が満たされることで、多くの人――広い意味では世界が喜んでいるといった欲です。「自分の商品がたくさん売れることで、日本中の多くの人がその商品を使って喜んでいますように」といった願いや祈りのような欲です。「大欲は無欲に似たり」といった諺があるように、大望を抱くと、小さい損得など目もくれないので一見無欲に見えます。
ただ、無理に大きな望みを抱く必要はないと思います。ポイントは自分もハッピーになって、関わる人もハッピーになる欲を持つことだと思います。以前このコラムの「気分が良くなるお参り法」のなかで紹介した「私が素敵な人と出逢うことで(社会的欲求)、私の周りの人がますます幸せになりますように」といった感じです。欲を毛嫌いしている人は、自分のことはさておき、周りが喜びそうな行動をすることを好む傾向があります。なので、その気持ちを自分でうまく利用するのです。ただ、注意点はまず自分を喜ばせること。自分の気持ちを押し殺して、私はどうでもいいから、他人に喜んで欲しいというのは我欲です。実際に、その気持ちで接すると、想いとは裏腹に周りの人に迷惑になる場合が多いです。
さらに、当整体院でのタイプ別コースのプログラムを受けた方は、「欲は悪いことだ」というメンタルブロック(思い込み)を自分で外すことも可能だと思います。気になる方は実践してみてください(上手くできない人がいましたらご相談ください)。
私自身は、当整体院のプログラムを受けた人が、より健康になって幸せになって欲しいという「欲求」を持っています。この欲が達成されると私は嬉しいですし、多くの人にも喜んでいただけると思っています。ただ、全ての人が喜ぶとは思っていません。人がどう感じるのかはわかりません。体の悩みを解決された人の中には、「変わらなきゃよかった」と無意識に感じられることもあるかもしれません。ただ、すべての人は無理でも、多くの人により幸せを感じていただけるように、自分の能力や可能性をフルに発揮していくことは、喜んでいただく人が増えるだけでなく、私の更なる喜びにもつながると想っています。より多くの人が喜んでいただけるよう私自身の欲求を満たして、進化・成長し続けていきますので、今後も応援していただければとても嬉しいです。
『あなたがいつまでも元気でありますように・・・』
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
院長 山本浩一朗